紙の本
猫のカワイイ写真集とは一線を画す写真集
2022/09/21 00:58
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投稿者:うむうむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京の裏通りの商店街や住宅地の何気ない日常風景を撮った写真の中に、必ず猫が写っています。
猫が大きく写っている写真もあれば、小さ~く写っている写真もあります。小さ~く写っている写真は「あっ、ここにいた」と見付ける楽しさもあります(私には1枚だけ、猫を見付けられない写真があります…)。
いわゆる猫のカワイイ写真集とは一線を画す、いい写真集だと思います。何度見ても飽きません。
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アラーキーの撮った猫写真集。写真に写る町の中にさりげなく隠れている猫を見つけるのはなかなか至難の業。
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写真家・荒木経惟が撮った、東京に住む猫達の写真集。猫と都市の関わり合いから東京という町が、そこに住む人達の姿が、浮かび上がってくる。猫の持つやわらかさとしなやかさは都会の片隅には必要と思った。
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012042.
あらゆる場所に猫たちが…猫好き必見の写真集~荒木経惟『東京猫町』
『東京日和』、杉浦日向子とコラボした『東京観音』など、アラーキー氏には東京を題材にした作品集がいくつもあるが、
なかでもこれは「猫」がテーマ。
一見ふつうに街並みを撮った何の変哲もない写真のように見えるが、
よーく見るとどの写真にもワンポイントのように猫が写りこんでいる。実にまあ、彼ら(彼女ら)の風景に溶け込んでいること。
猫というのは、非常に敏感な動物なので
カメラを向けていることがばれると逃げられてしまう。
なので、とんでもない「引き」で撮ったり、画面の隅にさりげなくフレームインさせているのだろう。苦労がしのばれる。
しまいにページを開くたび、目を皿のようにして
さて、猫はどこに…と「猫探し」が始まってしまう。ウォーリーをさがせ!みたいな写真集なのでした。
ついには宅急便のクロネコマークまで登場する始末(笑)。ユニークなのはマンションの猫専用階段。こんなの初めて見た。
バブルがピークを迎えた90年代初頭とはいえ、東京にはこの作品集で見られるような懐かしい街並みが残っていたんですね。
あとがきでアラーキー氏は「猫がいる町はイイ町」と書いている。
そういえばバブル後のきれいに再開発された通りには、あまり猫の姿を見かけないんだけど…と少し気になった。
http://rcnbt698.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html
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白黒写真も趣きがあっていいですね。親子がぴったりくっついた姿、路上でのストレッチ、商店街での人気者(猫)、ホームレスの毛布に寄り添う猫、路地裏をパトロールする猫・・・・・、人間と猫は本当に良きパートナーですね(^-^) 荒木経惟さん、1993.7の作品「東京猫町」です。車のそばの写真が多く、思わず「車に気をつけるんだョ」と声をかけてしまいますw!
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とてもよかったです。
猫のかわいさ追求!というような本ではありません。
猫が人間が中心の世界でどのように己の道を歩んでいるのかをスナップした感じです。
どこにいても、しなやかな運動神経でなわばりの旅を続ける猫。
尊敬します。猫は哲学だなあ。
いくつかの猫写真、目がフラッシュ赤目になっています(モノクロ写真ですが)
暗がりに潜む猫たちってこんな表情しています。
写真家さんによってはこのような写真をボツ写真にしてしまうのかもしれないですが、猫の生業を的確に表現しているように思うのです。
アラーキーさんは、すごい。