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こんな人間が「執筆」「出版」というプロセスを辿れるのが凄いと言えば凄い。「よい」「わるい」という価値観。もとより、「価値観」ってもの自体がなにかおかしくはないかという問題の提示とかいろいろ…
キレっぷりを楽しむ本でもある。
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ニーチェの視点がとても多様であること驚かされた。精神性の勝利と武力支配による勝利との対比(ローマとユダヤの対比)や、善悪二元論に対する批判などは、自分の考え方の一端を変化させてくれた気がする。
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キリスト教の様な大きな宗教に影響を受けていない身としては、
やっぱりピンとこないところもある。
著者が伝えたかったことの半分も理解できなかったと思うが、
当時のヨーロッパ諸国をどう見ていたかなど、
そういった部分は読んでいて単純に興味深い。
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当時の時代背景を念頭に置きながら読む必要があり、またボリュームがありますが、ニーチェが自分の思想を丁寧に記していて、とても面白く読みました。
ツァラトゥストラを受けつけなかった人でも、こちらは読めると思います。
ナチス支持者がニーチェを好んだらしいですが、本書のユダヤ人ついて述べた箇所はナチスの主張と相容れないものなので、読んている最中に不思議に感じたものです。