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紙の本

壮大なマレー諸島をめぐる旅、そして採集の記録。現地の人間までも博物的に分析するのが楽しい。

2022/02/20 15:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る

西から東へスマトラ、ジャワと続いていくインドネシアの島嶼において、バリ島とその隣のロンボク島との距離は僅かだが、ここに生物相をアジア系とオーストラリア系の2つに分ける線が通っていて、その線の名をウォーレス線と呼ぶ・・・ことは知っていたが、そのウォーレスがそれを発見したまさにそのいきさつも本著に含まれている。
大著であるだけに読み始めるのにかなりの覚悟が必要だった。が、読み始めると、鳥類や昆虫類、岩石や地層、気候や植生など、博物学の話題のみならず、それを「人間」にも適用し、人相や気質・性格によってマレー系・パプア系そして中国人などと識別していく展開が面白く、森に棲んでいる現地人の生活を通して民族学の勉強をしている気分も味わいながら、すらすらとページをめくっていけた。
そもそもシンガポールからセレベス島のマカッサルへ向かう筈の著者が船の便がなく、たまたまバリ島へ向かう船に乗り、その後ロンボク島に寄ったことで動物相が異なることに気付いた・・・というのがウォーレス線発見の発端であることにも触れられる。そして単なる学術的な博物記に留まらないのは、一頭の雌オランウータンを仕留めたあとに子オランウータンが路頭に迷うのを保護し、3か月近く世話をしながら可愛がったが食欲を失い死んでしまったくだりには、読者まで悲しみがこみ上げて涙してしまうような「動物記」も挿入されていることだ。
著者の何年にも亘る現地の記録は壮大な物語である。読んでいても楽しい。これに訳者である新妻先生の注釈が豊富に付されており理解は深まる。詳しい解説つきで邦訳原典を読んだ充実感があった。

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