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岩波文庫で出ている随筆集は全5巻。中でも私が好きな「沓掛にて」収録の第4巻を選んでみました。
寺田寅彦、という人に出会って初めて、私は本当の「読書家」になれたような気がします。
…って、そんなカタガキはないんだけれど(笑)。
最も尊敬する随筆家、寺田先生の珠玉の作品。是非ご一読を。
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「ほんとうに非凡なえらい神様のような人間の目から見たら、事によるとわれわれのあらゆる罪悪がみんなベゴニアやカラジウムの斑点のごとく美しく見えるかもしれないという気がする」考えさせられる文章満載でした。
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これには「珈琲哲学序説」収録。
物理学者だっていうのに文章の上手さに脱帽。サラッと乾いたお洒落な文章を書く人です。
ちなみにこの人が夏目漱石「三四郎」の野々宮さんのモデルらしく。…作中で実験してたね。
100年前の人が珈琲を飲みながら書いたであろう文章を同じく珈琲を飲みながら読む。珈琲万歳。
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相変わらず寺田寅彦の日本語力は素晴らしいとつくづく感心。夏目漱石の門下生だから当然と言えばそれまでだが、昔の知的エリートというのは本当にすごい。やはり日本語力には俳句の素養がかかせないと思った。
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ダラダラ読んでたのをやっと読み終えた。内容的には社会とか雑感とか科学と文学の論文があって好きな巻。あとはよっぽど金平糖が気になるんだと思ったけど、その後解決したのだろうか。
20150219追記
アインシュタインの眼という番組で金平糖のツノについて解説がされていた。偶々再放送観れて良かった。
20150618
再読
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だんだんと、説教臭くなってきて、「どんぐり」とか「竜舌蘭」みたいな初期のとんでもない作品がなくなってくる。
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面白い。寺田寅彦は本当に面白い。
専門分野というものを国だとすると、ある国で稼いだ通貨はその国でしか使えない。でも寺田寅彦はこれを両替することができる。だから彼の至る所すべて、科学者の精度と詩人の無碍さの光が当たる。肩書きを見れば物理学者で随筆家、とwikipediaにも書いてあるが、そんな社会的な分類法は霞むようだ。彼は彼の一事を生きたのだろう。
あぁ寺田寅彦になりたい。
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「コーヒー哲学序説」
コーヒーを飲みながら読んだが、もう1杯飲みたくなったのでたった今やかんを火にかけたところである。
こういう随筆が好きなので、とても楽しめた。
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昭和8年1月~昭和9年9月の間に,寅彦がいろんな場所に発表したエッセイが収められています。
けっこう有名な「科学者とあたま」が収録されています。
それ以外にも「藤の実」「記録狂時代」「感覚と科学」「神話と地球物理学」「科学と文学」「函館の大火について」など,寅彦らしい視点から,一般的な出来事等とと科学との橋渡しをしてくれます。そして,ついつい赤線を引きたくなる「名言」もありました。
さて,あと1巻読んだら,岩波文庫版は制覇だ。ずっと本棚にしまっておいただけだからなあ。