紙の本
粒ぞろいの短編集
2016/02/14 13:01
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投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
1940~50年代に発表されたミステリ短編集です。
読み終わるとほのぼのとした気持ちになったり、色々なミステリの原型アイディアとなっているのではと思える短編もあります。今の時代ならサイコサスペンス的な内容のものもサクッと短編化されていて感心します。
某有名探偵(非ホームズ)のパスティーシュではないかと思える作品も。
手元において何度も読み返しています。
紙の本
オチの妙技
2009/06/29 20:22
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
フレドリック・ブラウンというと、私も『未来世界から来た男』や『スポンサーから一言』といったSFの短編集を中学時代、よく読んだものである。
そんな懐かしい作家の復刊本が出たことをこのBK1で知り、購入した。(品切れでしばらく待たされるほどの人気!)SF専門の作家とばかり思っていたから、ミステリの短編集であることがまず意外であった。しかも内容的には、トリックあり、完全犯罪あり、どんでん返しあり、とさまざまなスタイルの作品が楽しめた。
収録17作品のどれも、作者が得意とするオチがきいている。何がオチなのかわからないものもゆっくり読み返すとわかったりして、これもブラウン作品の楽しみ方の一つかもしれないと思った。中には、「むきにくい林檎」や「カイン」のようなぞっとするものもあれば、表題作「まっ白な嘘」のように夫婦間の秘密をユーモラスに描いたものもある。「暗闇の女」は、おもわずニヤリとするオチをもっているだけでなく、そのほほえましいストーリーゆえに、私の一番のお気に入りである。
それにしても、裏表紙に書かれた紹介文には、だれもが興味を惹かれることだろう。
―最後の作品「うしろを見るな」だけは、最後にお読みください。というのは、あなたがお買いになったこの本は、あなたのために特別の製本がしてあるからです―
言われたとおりこの作品を最後に読み終えたとき、思わずうしろを見なかった人はえらい。(?)
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フレドリック、ブラウンのサスペンス短編集傑作中の傑作、最後の作品がとにかく怖い、親しい人やそうでない補と似も薦めてみると良いでしょう
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傑作集と言い換えてもいいかもしれない。収録されている作品どれもこれもが面白い。なんか手元に本が無いから詳しくはかけないけどもう楽しめたとしか言いようが無い。最後の収録作品なんかドキドキものだった。
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短編集。表題作の「まっ白」はそういう意味なのねーとオチにうなずかされる。けど結局旦那さんの行動の意味は何だったんだろう…「うしろを見るな」のオチは小学生時代に読んでたらトラウマになってたかも。タイトル忘れたけど妻と喧嘩した男の話は切ない。
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星新一おすすめの作家ということで、ブックオフで探していたが中々みつからなかった。やっとみつけたので読んだのだが、面白かった。短編集。どれも秀逸。
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おもしろうございました。
どれもこれも短いのでちょちょっと暇なときに読めてよかったです・・・序盤は(えええ)
「闇の女」とか、かわいかったです。
けれども「うしろを見るな」は夜に読むことを推奨します。理由は読んでから!
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最後の作品「うしろを見るな」が良くできた作品と耳にして読んだのだが、期待をどんなに高く持っても期待を裏切らない作品!読者一人一人のために書かれた作品です。
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短編の名手フレドリック・ブラウンのミステリ短篇集第一弾。幅広い芸風に加え、奇抜なアイデア、予想外の展開で読者を飽きさせず、50年以上前の作品とは思えない。
お気に入りは「史上で最も偉大な詩」、「うしろを見るな」。
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本書に収録されてる短編で、面白かったベスト5。
1.笑う肉屋
2.史上で最も偉大な詩
3.むきにくい林檎
4.まっ白な嘘
5.カイン
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ラストの「うしろを見るな」は傑作。本当に後ろを見るのが怖くなる(ホラー?)。その他にも奇想系の短編がならぶ。
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短編の名手というので、読んでみた。
なるほど、納得。どの短編もあっと驚くラストが用意されて、飽きさせない。
無駄をそぎ落としたプロットの前には、ため息すら出てしまう。
妻と口論の挙句に男が犯した罪の悲哀を描く「後ろで声が」、銀行強盗の共犯と目される女が新しい客として下宿にやってくる「闇の女」、死刑執行前夜の死刑囚の苦悩を描く「カイン」など、そのバラエティの豊かさに驚かされる。しかし、圧巻はラストの「うしろを見るな」。一人で部屋で読んでいて、本気でいやな気分になった。
それにしても、ミステリの分野は、国内と海外のレベルの差が顕著だな。
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ミステリ短編集。
奇抜なアイディアと語り口が魅力のブラウンの短編集の中では最も暗く重苦しい一冊、かな。
どうにもすっきりしないお話が多くてわたしはちょっと肌に合いませんでした。
それでもアイディアの光り方は一級品! なのでミステリ短編好きならおすすめできそう。
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萩尾望都さんの本棚にあった一冊。やはり漫画家に必要な雰囲気のコンパクトでいい感じの短編集だった。好きなのは「メリー・ゴー・ラウンド」。びっくりさせるのが好きな作者で、びっくりな内容が思いがけない恋の成就だったから、それが好き。タイトルを見ると内容を思い出せるから、それだけ物語の筋がはっきりしているんだろうなと思う。
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ショートショートの名手らしく、「叫べ、沈黙よ」や、「史上で最も偉大な詩」などタイトルも興味をそそられる。
読者に語りかけるようなお話があったり、作者の遊び心がうかがえる。
最後の「うしろを見るな」は鳥肌もの。