- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
紙の本
ヒトナリな世界
2002/06/16 19:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:小林はな - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生の頃、辻仁成のファンになった。
辻仁成というよりも、エコーズの曲が好きだった。
残念なことに、その頃エコーズは既に解散していて
もう新しい曲は出ないんだ、と思えば思うほど
今出ている曲たちが貴重な存在のような気がして
何度も繰り返し聴いていた。
エコーズ時代の辻仁成をリアルタイムで知らなかった私は
突如、作家となって現れた彼に非常に戸惑いを覚えた。
メロディとともに、彼の書く詞がとても好きだった。
ただの言葉なのに、並べようによってこんなにも
人の心にぐっと入ってくるものなのかと。
でも、それは歌という短い詞の中だからこそ、かもしれない。
長編の物語になると、彼の言葉は魅力が無くなってしまうのでは…。
そういう不安な心から、なかなか作家としての彼の作品を
手に取ることができなかった。
そんな私がこの「オープンハウス」を手にしたのは、
装丁があまりにも魅力的だったから。
なんと説明したらいいのかわからないような絵柄と
字体、色合い、全てが私の心を奪った。
迷うことなんて無かった…。読み終えた後、そう思った。
いや、読んでいる最中からずっとそう思っていた。
彼は、ミュージシャンのときと作家のときと
名前の呼び方を微妙に変化させている。
私は初めて「ヒトナリ」な彼の言葉を目にし、
また深く彼のファンになった。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |