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実は椎名誠は、すばらしいSF作家です。タイトルの「胃袋を買いに」は「手袋を買いに」のパロディーだけど作中本当に胃袋を買いにいくのです。
日常からほんのちょっとズレた世界観が魅力です。
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11の短編を収録。世にも不思議な椎名さんの世界が炸裂です。
ありえない話がこんなに面白く感じられるのは、ストーリーの中にとことんありえない設定が準備されているから。
日常からしばしトリップしたい人におすすめです。
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椎名さんだしタイトルを見ても美味いもの紀行文だと思うではないですか。でも本当に胃袋を買いに行くんだもの。怖い。文体は軽いからそれほどでもない気がするけど、実は公房短編集と同じくらい怖い。「戦後」とか改造された人間とか、正体不明の病気とか。盆帰りのおばあちゃんの話の結末が実は一番怖いかもしれない。
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現実世界をベースに少しずつ虚構を交ぜて作られた世界は、俄に信じ難く、何の補足もないまま眼前に突きつけられるが、不思議とすんなり飲み込めてしまうのが本書の不思議な所であり、魅力であると思う。
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小説では真実を描くか、つけるだけの嘘をつきたいということがあとがきにあったわけだが
ユーモラスな名詞の中にちょっとした狂気や恐怖が潜んでいて
短編ひとつひとつ違った楽しみ方ができた。
SFモノはあまり読まないけど、たまにはいいかな。
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シーナ・ワールド炸裂。「猫舐祭」はかなりSF度高めだけど、暗黒面に引きずり込まれそう。表題作は『手袋を買いに』のパロディーですよね。