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ヴィレバンで見かけた。中高生くらいの淡い気持ちと、今の大人びた気持ちが融合しているような詩集で、その世界観が印象的だった。
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35編のアンソロジー。
綴られることばだけでなく、装丁や挿絵も女性らしくやさしいが、その詩は凛として甘くは感じない。
冒頭の「自分の感受性くらい」が肩をぴしりと打ち、最後の「汲む」がトンと背中を押す。
洒脱で品の良い老婦人に、「しっかりおやりなさい」と叱られているような、諭されているような気持ちにさせられる。
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この本は本当に何回読み返したか知れません。
辛い時や悲しい時、でも一番読むことが多い瞬間は、なにかに気づきたいと思っている時。
分かっているんだけど、それが心の中でカタチにならない時に、思わず手にとってしまう本です。
私が茨木のり子さんを知ったのは高校生の頃。
国語の先生が何人もの詩人の詩をまとめたプリントに『汲む』という詩があって、すごく緩やかな衝撃を受けました。
本当に「緩やか」な衝撃でした。
強く響く言葉なのに、強いものではなく、緩やかに柔らかに心に沁みていく衝撃を、私は一生忘れないと思います。
茨木のり子さんは色々な出版社からたくさんの詩集を出しておられますが、私はこの本が一番読みやすかったです。
茨木のり子さんの詩・ベスト版みたいな感じ。
装丁も素敵ですしね!
本当に本当に、大好きな一冊です。
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強かさとたおやかさを持った「おんなのことば」。
茨木のり子という名前に聞き覚えは無かったが、ある詩には覚えがあった。
「自分の感受性くらい」だ。
国語の教科書に載っていたものだが、小気味よい調子で渇を入れてくる。
そういう強さをスパイスのように入れてくるのが著者らしさ、なのかなぁ、と、前編を読みながら感じていた。
詩を読むのは久しぶりだが、テンポの違いが詩を読む楽しみになっている。
すっと調子を整えてくれる。
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大学の頃、装丁の美しさに惹かれ購入しました。
この方は若いときから才能あふれる方であり、家事をしながら詩を書いた人でもあります。“自分の感受性くらい”“私が一番きれいだったとき”は有名ですね。前者はどきりとし、後者はどうしようもない切なさの後に、切り開くたくましさがにじみ出る素敵な詩と思います。
高校の教科書にのっていたのは、“食卓に珈琲の匂い流れ”でした。何気ない日常の一コマで、先生が「この人は主婦をしていてこそ、こういう詩が書けるのよ」と自分のコトのように誇らしげに行ったことを思い出します。
私の一番好きなのは、“汲む”という詩です。好き、というより戒め?。引用文は“素敵な女のひとと会いました そのひとは私の背伸びを見すかしたように 何気ない話にいいました”の後です。
ズキンときた、大学生時代です。今日も久々にみて、ズキンとしたっす。
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たまには詩でもいかがでしょうか。-『おんなのことば』
http://d.hatena.ne.jp/kojitya/20100519/1274217805
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学生時代にバイトしていた飲食店の社長が
くれた一冊。
「この仕事をしていると、すれっからしになる、読んで損ないぞ」
かっこいい人だったな~。今、どうしてるだろうか。
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大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい発音の正確な
素敵な女の人と会いました
初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始るのね 墜ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなかった人を何人も見ました
~中略~
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている
『汲む――Y・Yに――』より抜粋
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一年ぶりくらいに再読。装丁が可愛らしくてお気に入り。
まず「自分の感受性くらい」で背筋を正される思いをする。厳しい言葉だけど、何度読んでもいい詩。
他のも読むと毎回心に残る詩が違うんだけど、今回は「子供時代」「さくら」「この失敗にもかかわらず」「一人は賑やか」が印象的だった。
「子供時代」のきゅんとした甘い感じの詩も好きだし、「さくら」の『死こそ常態』なんて詠った詩もやっぱり好き。総合するとどれも好きなんだけど・・・(笑)
この失敗にもかかわらず
私もまた生きてゆかねばならない
なぜかは知らず
生きている以上 生きものの味方をして
みんな生きている意味なんて知らないのよね。
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茨木のり子さんは多分、一生好きな詩人・アーティストですが、
今、手元にある詩集は、これ一冊。
もっと茨木のり子さんの詩を読みたいです。
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著者の詩集からの詞華集。代表作多々あり、一冊買うならおすすめ。詩集を読んでいるものには新鮮味が薄い。
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友達への誕生日プレゼントに買いました。
少し値段は高いけれど、中身もいいし、装丁もきれい。
友達に渡す前にちょこっとだけ読んでしまいました 笑
「おんなのこマーチ」が好きです。
いつか自分用に欲しいです。
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詩、というものは短いセンテンスから多くのものを拾えるお得感が好き。そんな理由はなくとも、茨木のり子さんの紡ぐ言葉は好き。茨木のり子と出会って、女性としての自分を肯定できたと言っても過言ではない。時々、ぱらぱらとめくって読むと、自分の落し物に出会いまた拾えていくような感じがする。そんな茨木のり子の名作ばかりを集めた詩集です。
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中学校の国語の教科書がきっかけ購入。耳がいたいけど、厳格で身綺麗なおばあさんにさとされるようなすがすがしさ。
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茨木のり子という詩人が書く詩が好きです。
ハッとさせられる言葉がたくさんあって、日本語って良いなぁと思う様になりました。女性に読んで欲しい詩集です。
"自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ"
という一節が特に印象的です。
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「・・・自分の感受性くらい、自分で守れ、ばかものよ・・・」「はい、すみません」自己完結できるから好き。