サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

五番目のコード みんなのレビュー

文庫

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー2件

みんなの評価3.7

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

騙し方は弱いけど、面白いミッシング・リンクもの

2001/06/17 03:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松谷嘉平 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 60年代にトラディショナルな・フーダニットの健在振りを示した作家による1967年の作品。

▼とある高校周辺のコミュニティでおこる連続殺人。犯人が、その都度現場に残していったと思われる棺の絵が描かれたカード。容疑者と疑われた新聞記者ジェレミーは、かつての恋人で教師のヘレンとともに事件の謎に迫る。

 クリスティの『ABC殺人事件』などを初めとするミッシング・リンク・テーマの系譜につらなる作品。五部構成でそれぞれの冒頭には「殺人者の日記」が付される。

 以前読んだ『兄の殺人者』もそうだけれど、形式的には「巻き込まれがたサスペンス」。人生における問題を抱えたジェレミーがヘレンとのロマンスを通して「変化」していくという教養小説的な部分は、基本的にハッピーエンドに終わるということでは、〈逆さまのパトリック・クエンティン〉とも言うべきでしょうか。
 同時に「連続殺人」という事件の性質上、必然的にサスペンスが醸し出され、読み応えのあるストーリーを織り成す。
 そして、その奥に犯人の意外性を仕掛けたパズラーが骨格としてあるところが、この作家の特質。この点はトリッキーというよりも、ミスディレクションを中心にしたモダン・ディテクティブ。

 ただ、訳出当時の「このミス」で法月綸太郎が世評の高かった本作よりも『兄の殺人者』を推していた理由は両作を読んでみると良く判りますね。
 本作での誤導のしかたというのは、ある意味で良くあるパターン。私も前者には騙されましたが、今回は犯人を早いうちに指摘できました。とは言っても、犯人を特定する物証をきちんと置いているので、その点は技術的に高い。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2011/05/31 12:49

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2 件中 1 件~ 2 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。