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ん、普通の面白かったです。
中学生の少年と刑事であるお父さんの話。
ある家で人殺しがあったという噂をきき13歳の八木沢順は、
同級生である慎吾とともの興味本位で探偵まがいの事をする。
一方その頃、荒川ではバラバラ死体が発見されて順の父親である道雄は
それを担当することになった。
その二つが絡み合って、物語は進んでいくんですが、
順が中々しっかりもしていて彼と警察との会話も面白いです。
宮部さんの少年ものはやっぱり良いですねー。
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東京の下町、当時はウォーターフロントなどともてはやされ始めたころの江東区辺りが舞台。宮部作品の中では比較的初期のモノだが、ご多分に漏れず、子どもが大活躍する。彼女の作品はやたらと大人びた、そのくせやっぱり子ども、といった風合いの子どもの表現がとても素晴らしい。本作の主人公である八木沢順もそんな小学生だった。
この作品の面白い点のひとつは、やたらと映画を引き合いに出して、上手く情景や雰囲気を伝えている。映画好きにはたまらないかもしれない。逆に言えば、映画を知らない人にはよく伝わらない部分も多いかもしれない。
結構残虐な殺人・死体遺棄事件を描いているのだが、そういった映画や絵画の芸術的な表現が多用されているためか、惨たらしさや血生臭さはあまり感じなかった。
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少年法にちょっとだけ関係したお話でした。
最後の転がる感じの結末は宮部みゆきここにありって感じで好きでした。
主人公よりも家政婦さんが頑張った印象がありますがね・・・(笑)
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彼女の小説には、親思いのよくしつけられた(?)男の子が主人公ってのが多々あるような。
今回も父親が刑事で、礼儀のある小学生の男の子が出てくる。
この本もおもしろくて一気に読んだのだけど、う〜ん犯人が初めの方ですぐ分かってしまったので、最後にびっくり!っていうのはなく、その動機もねえ〜なんてあんまり納得がいかなかった。
この本はあんまりおもしろくないかも。
でも一気に読んでしまうのは、おもしろいからだろうけど。
読後感はあんまり・・・でした。
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この作品は好きで好きでたまらず、何度も読み返してます。
下町の活気のある人情がたまらない。
それを感じさせる作風もたまらない。
また、キャラ達が魅力的なのもたまらない。
……なんか、推理よりも
作品の雰囲気が好きなような気がしてきた。
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久しぶりに読んだ宮部みゆき作品。
家政婦のハナさんの古めかしい口調が素敵。
「龍は眠る」「魔術はささやく」ほどの衝撃はないものの、「何かを武装しているのでございます」etc
鮮やかな心理描写はちょっぴり切なくなるほど。
最後のシーンはいきなり登場人物増えすぎ!って感じで何度も読み返さないといまいち話がつかめなかった。
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宮部さんの作品である、と小説を読めば納得する。
今回は警察の息子の視点からの作品だ。
私も火炎が見てみたい。
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◆あらすじ◆
13歳の八木沢順が、刑事である父の道雄と生活を始めたのは、ウォーターフロントとして注目を集めている、隅田川と荒川にはさまれた東京の下町だった。
そのころ町内では、"ある家で人殺しがあった"という噂で持ち切りだった。
はたして、荒川でバラバラ死体の一部が発見されて……。
現代社会の奇怪な深淵をさわやかな筆致で抉る、宮部作品の傑作、ついに文庫化!
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宮部みゆき作品の中では個人的評価は低いほうだけど、人にとって大事なことが書いてあるような気がする
「ごめんなさいって気持ちがあれば~」って台詞がすごく印象的だった
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身近な錦糸公園が出てきてびっくり!
最後のオチは結構早い段階で読めてしまったけれど、道雄や順くん慎ちゃんハナさんなどの登場人物がとても魅力的で楽しかった。
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タイトル通り、東京の下町が舞台の殺人事件もの。
河川敷に流れてきたバラバラ死体。
やがてバラバラ死体は近所の軒先など
あちこちに置かれるようになり、
前後して犯人からの意味深な手紙が。
刑事を父に持つ中学生の少年を中心に
話が進んでゆきます。
事件自体は、若い娘さんx2が殺害されバラバラ死体に
なって遺棄されるという残虐なものだけど、
主人公周りの人たちがほのぼの過ぎて、
少し危機感持ちにくい感じの内容です。
家政婦のハナさんがいい味だしてます。
以前、サマーウォーズを観た指導教官が、
「あの映画のヒロインは(真田家の)おばあさんです。」
といっていたけれど、これにも言えるかな。
「この作品のヒロインは家政婦のおばあさんです。」
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内容(「BOOK」データベースより)
13歳の八木沢順が、刑事である父の道雄と生活を始めたのは、ウォーターフロントとして注目を集めている、隅田川と荒川にはさまれた東京の下町だった。そのころ町内では、“ある家で人殺しがあった”という噂で持ち切りだった。はたして荒川でバラバラ死体の一部が発見されて…。現代社会の奇怪な深淵をさわやかな筆致で抉る、宮部作品の傑作、ついに文庫化。
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とても読みやすく、また舞台も私の住んでいる場所と近くておもしろく読めたんだけど・・・
なんでこんなにラストがおざなりなんだ・・・? 現代の子どもたちの無知や短絡思考による犯罪みたいなものを描きたかったのかもしれないし、現代の親の子どもへ対する複雑でエゴきわまる思いを描きたかったのかもしれないが、どっちにしてもラストまでは非常に引き込まれ、ラストで「えええええ」とがっくりきてしまった。終わりよければすべてよし、はかくて正しい。「今までドキドキした時間を返せー!!」と言いたくなる。それでも印象に残る場面場面や、愛すべきキャラクターは捨てきれないのでこの評価。うーん、多作の作家にはそれなりの覚悟をもって臨まねば・・・なのか・・・
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久しぶりの再読。
久しぶりすぎて全然覚えてなかった!(笑)
あんまり印象に残ってない作品だったんだけど、読み直すとなかなかこじんまりとまとまったいい小説だと思う。
少年犯罪を題材にした……のかな? 推理小説。
犯人は途中からうーっすらとわかるけど、なぜそういうことをしたのかはラストまでわからず唖然。
なるほどなぁ。この作品、結構ろくでもない人間が多く出てくるなぁ。
あ、でもハナさんは好きです。こんな家政婦さん、来てほしい。
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離婚した警視庁刑事を父親に持つ中学3年の順。最近越してきたウォーターフロントの下町で若い女性のバラバラ死体が発見された。近所には女性が消えるという噂が流れる日本画の巨匠が住む家があった。大正生まれの家政婦ハナと同級生慎吾とともに謎を探っていく。
すごく昔に読んだことがあるような気がする。父親が刑事だからって事件にそんなに口だせるの?とかどうしてそんなに頭がいいの?とかあるけど、話自体はサラッと読める。ただ、宮部みゆきは未成年犯罪とか精神鑑定で無罪とかになる犯人の事件についてこだわりがあるのかしら。この本もそうだし、『鳩笛草』『スナーク狩り』も私刑の話だよね。