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評価内訳
2010/11/14 21:39
投稿元:
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池田、佐藤に共通するのは本を読まないこと、だから一の言うことしか聞くものはないんだな。読書力はゼロだからね。そこが本好きの大平とは違う。池田は宮沢からディスインテリとからかわれていた。 池田も佐藤も官僚としては、決してエリートではなかった。でも最後には総理になって、二人で合計12年の政権を担う。 性格から言って、佐藤の方が大衆性があった。 佐藤は人事がうまかった。吉田という大きな後ろ盾があり、吉田も佐藤在任中に亡くなり、それに兄貴に岸という別の後ろ盾がある。川島、三木籠絡し、自分の直系には、田中、橋本、保利、松野、愛知といた。邪魔なのは河野くらい。 田中と福田は官房長官をやっていない。 田中は吉田が戦後の保守党の政治をやっていくうえで、使わざるを得なかった最年少の青年行動隊であった。 河野は結局天下を取れなかった。田中は保守党の土壌の中で栄養を吸い取ってきたのが力になってきた。 三木もクリーンと言いつつも、中曽根、松野というダーティな面や策を使わざるを得なかった。
2021/07/26 17:40
下巻は60年安保→岸退陣から鈴木善幸内閣成立まで。上巻同様、いろいろ興味深い話が多い。 たとえば、池田勇人・佐藤栄作は読書をしない人たちだったとのことで、かわりに周囲の人の話をよく聞いたようだ。とくに、池田の周りには自由な意見が交わせる雰囲気があったらしい。一方、読書家なのは大平正芳と宮澤喜一。池田・佐藤が安定政権を築いた一方で、大平・宮澤政権が短命に終わったというわけで、果たして日本ではどんな性格が政治家に向いているのか、考えさせられる。 今でも人気の田中角栄については、大蔵大臣在任中に大蔵官僚におカネを配ったことや、志の低さが批判されている。後者を具体的に言うと、「人生の価値とか、世の中の進展とか、人類の将来がなんとかということは表に出てこないんだよ、あの人にはね」とのこと。なかなかに痛いところを突いているように思う。