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日常生活の認知行動 ひとは日常生活でどう計算し、実践するか みんなのレビュー
- ジーン・レイヴ (著), 無藤 隆 (ほか訳)
- 税込価格:3,960円(36pt)
- 出版社:新曜社
- 発行年月:1995.4
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紙の本
状況的認知論への招待
2000/10/18 13:35
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投稿者:dakara - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校で教えられる知識こそが正しくて、われわれが日常生活で体得している知識の正当性は疑わしい、ということに真っ向から反論する本です。■これまで認知心理学で議論されてきた「転移」の概念に疑義をはさむというところから本書はスタートします(つまり、一般的知識の存在を否定)。スーパーマーケットでの買い物におけるエスノグラフィックな観察から、いわゆる学校数学を用いているわけではないが、日常場面でも人間は十分有能であることを示しています、その有能さは、比の比較をしたり、まわりにあるものを計算の道具として使う、といったことから生じているのだそうです。確かに、われわれが学校で受けるペーパーテストのように、何の道具も、誰の助けも受けずに問題解決をすることはきわめてまれです。何らかの道具や他者の助けを使うことができます。そういう意味では、これまでの認知心理学は非常におかしな場面を想定して研究していたということになるでしょう。また、認知心理学の実験的な研究手法にも疑念を挟んでおり、新しいパラダイムが提唱されている本です。認知心理学を学ぶ人、また学校の先生にも一読を勧めたい本です。
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