紙の本
生きることの意味
2001/05/10 00:26
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投稿者:Pasta - この投稿者のレビュー一覧を見る
人のアイデンティティとは何なのでしょう。命を懸けても守ろうという想いもかわされ、人生が無茶苦茶になっても復讐するという誓いも無意味となり、流されながら無気力に抗い続ける烏有の姿は、なんと表現すればよいのか、もう辛いだけです。探偵は救いとなり得るのでしょうか。前作「夏と冬の奏鳴曲」のラストの謎が再び倍増するエピソードも盛り込まれ、作者は一体どれだけの罠を隠し持っているのだろうか。
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「夏と冬の協奏曲」の続編です。
大破局(カタストロフィ)のショックで部分的記憶喪失に陥った如月烏有(きさらぎうゆう)は、寺社に放火を繰り返すのですが、その度に焼死体が発見されてしまいます。誰が何のために?
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最後にドカーン!というのはなかったが別に不満はない。そこそこ面白かった。この人はふざけているようで(失礼な話だけど)何か裏があるような、そんな独特な雰囲気をかもし出すのが上手いと思う(いや、これはメルについてのみか?)。
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『夏と冬の奏鳴曲』の続編。記憶喪失に陥った烏有は寺社に放火を繰り返すが、その度に現場から他殺死体が発見される。この事件がどうというより、『夏と冬〜』の後日譚という部分に意味があった気がする。
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夏と冬の奏鳴曲の続編。
この犯人というか裏の人物は天才に違いないです、そんなことできちゃうなんて!という感じ。
これを読んでますますあの編集部と如月と前作の関係がわからなくなってきました。
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メルカトル鮎シリーズ
和音島の事件後、記憶を失ってしまった烏有。出版社の正社員として取材に赴く烏有。画家の巫子神のアトリエで出会ったわぴ子と呼ばれる女性に魅かれる烏有。連続放火殺人事件の発生。放火したのが自分であると感じる烏有。現場で目撃したわぴ子。放火殺人の被害者となった烏有の会社の同僚・荒木。荒木のはまった新興宗教「エホバの教」と事件の関係。再会したメルカトル鮎。メルカトルの見せた犯行現場。被害者・香山の正体。メルカトルに渡されたクイーンの小説。ミステリー同好会の探偵・木更津の推理。桐璃との関係。尊敬する先輩・藤岡の死。殺害されたわぴ子。わぴ子の正体と事件との関係。
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過去の作品に出てきた人物が交錯する物語です。何って「わぴ子」に驚きました。他に驚く所もあったのですがあえてこれで。読んでいると自分が「痾」の様な気がしてきました。
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自我を破壊された男が少しづつ自分を取り戻すためのお話。
前作「夏と冬のソナタ」においていったい最後になにをどうしたのかをちょっとだけ触れられている。
主人公へ嫌悪感を抱くが、前作を読めばその辺りは少し考えてしまう。
殻を破って生まれ出るには暴力が必要とはいえ、それを制御できる年齢と状況ならば制御するのもまた人間だ。
五つ以上の破壊と喪失を通して死した銘探偵の後継は生まれることになる。
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どちらかというと前作『夏と冬の奏鳴曲』の答え合わせ。というか作者からのヒント集。謎解きはもう一段階あると思ってたので妙な読後感だった。メルかっこいいよメル。
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「夏と冬の奏鳴曲」後日談といった印象。タイトルは難解だけれど(笑)、事件そのものの真相はわりかし分かりやすくて、読みやすかった印象があるかな。
ただ、この作品読みながら思っていたことはひとつ。「烏有、大丈夫なのか~?」 ……これ以外に何を思うことがあるのでしょう。
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大破局のショックで部分的記憶喪失に陥った如月鳥有。
ある日、料理中に引火したフライパンの炎に失った記憶の残像を見たことにより、炎を欲っし寺社に放火を繰り返してしまう。
だが焼け跡からは必ず他殺死体が発見され、「次は何処に火をつけるもりかい?」という手紙が舞い込む。
どうして火をつける場所がわかるのか?烏有を翻弄している者は一体誰!?
読み始めて、「また「うゆーさん」と「とーり」だよ」とうんざりしたのですが、これは『夏と冬の奏鳴曲』のその後だったのですね。
あの和音島の惨劇から生還した烏有と“桐璃”。『木製の王子』を先に読んでいて、烏有のうじうじっぷりにイライラしていたのですが、こんなことがあったとは。
ミステリ的にはあまり好きではないタイプでした。もろ麻耶さん的不条理な世界。
だけど、烏有のうじうじの理由が判明してスッキリできたからよかったです。
時系列的には『夏と冬~』があって、『痾』と『翼ある闇』が最後にカブってから『木製~』になるのですね。
他の作品もリンクしているのでしょうか?
最後にメルの本名も出ていましたね。やっぱり『鴉』のあの家の子供だったのだわ~。
そこも判明したのでがんばって読んでよかったです。
というか、麻耶ファンじゃないと読むのが辛いかもしれません・・・。
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さいどくー。ここまで中身を忘れてると天晴れを通り越して、情けない。
時間的には『夏と冬の奏鳴曲』のすぐ後の話。のっけから、前回の主人公、如月烏有うゆう氏、記憶を無くしております。しかもバナナの皮で滑って頭を打って。麻耶くん、ふざけてるのかそうじゃないのか分からないわ……。
で、前回のヒロインである舞奈まいな桐璃とうりの名前はほとんど『“桐璃”』と表現され、わざわざ両端にチョンチョン(正式名称忘れた)をつける理由はなんだろう、と悩んでおります。前作のラストがラストだっただけにねぇ……
しかもね、よく分からないんだ。前作の事件の結末が違うんだよ。この作品では“桐璃”が全部忘れてしまった烏有さんに話してあげてるんだけど。それが違うんだ、前回と。彼女がわざと違うことを話したとも考えられるけど。
あと、前作で散々烏有さんがこだわっていた彼の過去が、今作では彼の仕事場の先輩の過去として語られている。
どういうことだ? 一体作者は何の意図があって、こういうことをしているんだ?
そのうちこれを全部ひっくるめた解決編とかが出て来るのか? それとも単にわざとめちゃくちゃにしているだけか?
扉開いたところの作者の言葉で「タイトルの意味は読みすすめていけば分かる」とか書いてあるけど。これ「やまい」って意味だよな。つまりはみんな(前作も含め)病気ってことかしら。
ちなみにこの話、時間的に『翼ある闇』の少し前らしい。だから元気なメルが出て来るんだ。
よく考えれば木更津に香月くんにメルに烏有さん、と結構豪華キャスト。
04.07.23
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痾 という漢字の意味が判らなくて、読了後に辞書で調べました。
→ 病気。特に、こじれて長引く病気。
なるほどね。
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記憶の一部を無くした、とある事件の生存者が無意識に放火を行うと何故か、そこから焼死体が出てくるという事件に対して、メルカトル鮎というずば抜けて能力の高い探偵が、素人同然の主人公が自ら解決出来るようにサポートする話。
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新刊絶版なので図書館にて。
前作あってこその今作なので、これ自体の評価はこんな感じ。それにしても、うゆーさんこんなに嫌なやつだとは…笑
引用したいところがあったのだけど、本を会社に置いてきてしまったのでまた後日。