紙の本
20歳女子にぜひとも読んでいただきたい。
2001/04/10 16:16
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投稿者:yfts - この投稿者のレビュー一覧を見る
みんななにか探し物をしている。
みんななにか大切なものがあって、
みんなどこかへ行こうとしている。
どこにあるのかわからない。
それが何であるのかさえもわからない。
でも、わたしたちは行く。
とても奇妙な障害に立ち向かい、
大切な人を裏切って、
わたしたちは進む。
これはとてもゲンジツのお話だ。
誰かに会い、その人を思う。
途方にくれる。
進む。
不思議なことって、あるもんだ。
ゲンジツは、不思議だ。
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江國さんの作品の中でも、いままで読んだ本の中でも、いちばん好きな本です。何に感動したわけでも泣いたり笑ったり怒ったり、そういう事をまったく感じないのですが、心に何の狂いも無いちょうどいい温度で残る。ふと、目に止まって読み返すと何度も、何度も、読み返すたびに本当、新しい発見がある。ストーリーを説明すると、年齢こそ3つ違うが、双生児のような兄と、その兄の愛人の鬘を何十個も所有している50代(おそらく)の順子さんと、来週21歳を迎える私との、ファンタジー、なのかなあ。わたしにはファンタジーには感じませんでした。そりゃ、やどかりが恥ずかしそうに殻を脱いだり、時間が止まってしまったり、ホテルで眠ったらパリに行ったり…。ありえない、であろう事はたくさんおきますが、すべておこるべくして起こった、と感じれました。
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最初に読んだ時はわからなかったけれど、2回目以降、この話はすごい、と思うようになりました。昨日見た夢の続きのような話を言葉にできるなんて!何でもありな感じがするのに、筋が通っている、言葉の使い方は流石。やどかりにナポレオンと付けるあたりは唸ってしまった。真夏の昼間に読み返したくなる。
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彼女の本はどれも好きでいつもあっという間に読んでしまうけれど、これはなんとなく進みが遅かった一冊。ぶっちゃけまだ読み終わってないし。
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このなんともいえない不思議な世界。ここそこかしこにこころにしみいる。 「現実というのはうけいれる他につきあいようがない」 「未来はどうすることもできないけれど、いつだって今はまだ今年なのだ。」
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江國香織作品には珍しく、どんどん背景が変わる物語展開。兄を探してやどかりと進む栞と、魅力的な登場人物たちのひと夏のエピソード。
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夏になると、きまって手に取る本。
恋愛を苦いファンタジーに落とし込んだような、不思議な感触が掌に残る。
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江國香織さん。とっても不思議な感じの話でした。なのに、すごく身近に感じて、でも身近でないから、そんな身近に感じることがうらやましくなりました。うまくいえないけど、素敵なお話です。
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ファンタジーだった。
現実っぽいけどありえないことばっかり起きてた!
私ってファンタジー苦手なのかも。。。
読むのに時間かかったし。
江國さんの本好きだけどこれはちょっと微妙でした。
でもファンタジーとか非現実的な話が好きな人は楽しめると思います!やどかりも可愛いしw
でも、双子は怖すぎ。。
結局話の趣旨がつかめないまま終わりました。
でも、人間誰でも何かを探しながら、追い求めながら生きているんだなって思いました。
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現実と夢というか空想というか…とにかくリアルとの境界線が曖昧になっている作品。いつの間にやら、他の世界に迷い込んでしまい、足元がふわふわしている感じ。江國さんの本としては珍しい形式かなとも思う。
言葉そのままを読むんじゃなく、雰囲気で読んだ方がいいかも。どう考えるか受け取るのかは読者のお好きなように、ってね。
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非常にファンタスティックな作品。最初は現実的だが、途中からこれは夢の中の出来事ではないかと思うほどに、非現実的な物語に発展して行く。ラブホテルの特定の1室からフランスにワープしてみたり、登場人物がそれぞれ何かを探すために、ファンタスティックな旅に出る感じ。
結局、主だった登場人物がみんな一つにまとまって、それぞれ別のものを探してるような感じになる。
どこかに出かけるのは、何かを探しに行くため、というのが主題かも。
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うぅん。読み込めば面白いかも?
文体に魅力があるんだと思うけど、少し疲れました。
やどかりは可愛くて笑えたけど(笑)
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初めて読みきった江國さん作品。
正直よくわからなかった、うん。
曖昧な文体は結構好みだったし、登場人物もすごく魅力的で。
双子のナポレオンのところからぐんぐん読んじゃったのですが。
ラストの結局あの異空間はなんだったんだろうと、
どーしても納得できない。消化不良。
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栞(主人公の名前はなかなか出てこない)の兄の幸裕。妻の遥子。愛人でオーナーの順子。自称裕幸の愛人、めぐみ。隣の家の子、薫平。アパートに住む双子。遥子の娘の陶子と一緒にいるなつみ。野菜を売るおばさん。ヤドカリのナポレオン…。遥子が旅に出る。探す栞たち。すぐに「途方にくれる」栞。現実逃避のように唐突に始まる「〜の話をしよう。」。現実的な描写のファンタジー。はまったら酔いしれます。そうじゃないととてもつまらない話かもしれない。
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ファンタジー。殻がなくなっててお風呂から出て来れないナポレオンが可愛かった。何にも考えないで流れにまかせて読める。