紙の本
悲劇ハムレット
2022/06/24 18:32
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投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後はみんな死んじゃうの。
紙の本
朝日新聞連載から
2022/05/07 17:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なぎ咲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと読んでみたかった本。言葉一つ一つが、熟慮の上編み出されていることを朝日新聞の連載で知った。ゆっくり読みたい。
紙の本
読みやすく「刺さる」松岡ハムレット
2022/04/22 21:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hachiroeto - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく読みやすい。オリジナルのダブルミーニングも見事に日本語に置き換え、注釈でその魅力を伝えてくれる。そして、だからこそ伝わるシェイクスピア悲劇の迫力。素晴らしい。
電子書籍
とにかく読みやすい。
2020/06/27 11:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Ayres - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで読んだ「ハムレット」の中で、最も読みやすかった。
小中学生がはじめてシェイクスピアを読むなら、この本が良い。
ことばも美しく、文句なし。
紙の本
残酷劇ハムレットの新訳
2003/06/03 03:20
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:今野裕一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドイツの代表的な演出家のペーター・シュタインは、「ハムレット」を「言葉のうえで最も美しい作品」と語っている。翻訳の「ハムレット」でしか「ハムレット」を知らないぼくにはちょっと分からない感覚だ。
「生か死かそれが問題だ」とか「尼寺へ行け」という有名な台詞は、ぼくにとっては、美しい言葉というより、古い文学として植え付けられている。シェークスピアの訳は学者の解釈によってできあがってきた。それは日本のちょっとした悲劇である。
「ハムレット」は、演劇である。恋愛とか政治劇とかそういうことでなく演劇なのだ。ハムレットがクローディアスを殺せるのに殺さないのはそういうことなのだ。事実のリアリティではなく、演劇のリアリティが優先されている。ハムレットは筋を追っていく復讐劇でも恋愛劇でもないのだ。
登場人物は、親友のホレイショーを除いて全員死ぬ。そういう悲劇の構造自体が劇なのだ。最近までそんな簡単なことが分からなかった。ペーター・シュタインとピーター・ブルックと、芝居の現場に立ちあい続けた松岡和子訳の「ハムレット」によってそれを知った。遅すぎた!
松岡和子の訳はそうした現代におけるハムレット演劇の傾向をふまえている。そこが最大の魅力だ。
今野裕一の書評はこちらです。
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シェイクスピアを読んだとある若者が「なんだこの本は。引用ばかりじゃないか」と笑ったという話もあるほど、シェイクスピアには引用されるような名言が多い。その最たる作品と言っても差し支えないだろうハムレット。読むたびに新しい発見があり、この時代にあっても古さを感じさせない。読めば分かる。
後は、沈黙。
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高校時代に教材として買ったもの。
シェイクスピア作品の中でも有名な台詞「生きるべきか死ぬべきか−それが問題だ」「尼寺へ行け」等、があり、シェイクスピア初心者はまずこれを読めば間違いない。
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何、と言われると困りますが…何なんでしょう。
その時代のその人じゃないと100%楽しめないと言いますが。
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「習慣というものは、悪いおこないにたいする感覚を麻痺させてしまう化け物ではあるけれど、一方、よいおこないにたいしてもお仕着せを与え、次第に身につけるようにしてくれる天使でもあるのです」
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シェイクスピアってまじですごいんだと痛感した一冊。そしてハムレットが名作といわれる所以も分かった気がする。でも、気がしているだけだ。この作品を完璧に分かる日なんて絶対に来ない。それが、「ハムレット」が面白いところでもある。
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松岡 和子訳のハムレット!いろいろな人の訳を読んできましたが私はこの人の役が一番読みやすくて好きです。
口調が現代語に近いし、言葉遊びのセリフは直訳しないでそれに近い日本語の言葉遊びで置き換えているし、
下に注があるので参照しやすい。初心者の私にはいいことずくめです。
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福田恒存、河合祥一郎訳で読んだが、松岡和子訳で再読。読みやすい訳だが、なんかそっけない気もする。やはり難しい文学だなと思う。ハムレットが佯狂なのか、そうでないのか。エディプスコンプレックスなのか、そうでないのか。いろいろとあるが、剣に覚えがあるなら、もっと直線的に行動して、さっさとクローディアスを問い詰めて復讐すればいいのに、オフィーリアを罵り、ポローニアスを殺すところは八つ当たりそのもの。母ガートルートをいびる所も痴話げんかのようであり、母ちゃんも威厳がなさすぎる。勝者に嫁ぐなど世の東西にはよくあることである。とにかく、ハムレットは煮え切らない男である。生き残るホレイショーにだけは正直だが、ローゼンクランツとギルデスターンにも不誠実であり、こうだと人を勝手に決めつけて、相手の言うことをきちんと聞くことがない。要するにハムレットは不幸を言い訳にして好き勝手なことをする男だ。最後の剣の勝負では、レアティーズとハムレットでは毒のまわり方がちがうんじゃないだろか。フォーティンブラスみたいなある意味「健康」そうな男が国王となった方がいいのである。中国では佯狂の方向が「バカ」になる感じだが、ハムレットの「狂い」は何かしさの「理性」が残っているやり方であり、復讐の相手を警戒させてしまい、油断させることはできない。
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夜中にあらわれるハムレット王の亡霊。ハムレット王亡き後その弟クローディアスと結婚した王妃ガートルード。王の亡霊から死の真相を聞かされるハムレット王子。気がふれたふりをして王と王妃の様子をうかがうハムレット。ハムレットが呼び寄せた演劇団。再婚に関する台詞。母を責め母の部屋で様子をうかがっていた大臣ボローニアスを殺害するハムレット。事件をもみ消すためにハムレットをイギリスに送るクローディアス。イギリスに行く途中に海賊に襲われ帰国したハムレット。ボーローニアスの死で気がふれ自殺した娘オフィーリア。息子レアティースの復讐。墓場での会話。王宮での決闘。
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小説家を志す以上、ジャンルは違えど世界でもっとも偉大な作家の作品を読まないわけにはゆかないだろう。そういうわけで、シェイクスピア作品を順次読んでゆこうと考えているのだが、そのトップ・バッターがこの『ハムレット』。以前英語の授業のサブテキストとして、ちょっとだけ読んだことがあるのだが、日本語の文章としてちゃんと読むのははじめてである。――さて、感想としては、まず率直に面白かった。じつはシェイクスピアどころか、戯曲を読むのもはじめてであり、いろいろと不安もあったが、読み始めればなんのことはない、ふつうの小説と同様に、楽しく読むことができた。そして、その小説と比較すると、文章がスッキリしていて、展開もスムースである。そのいっぽうで、謎というか余韻というか、とにかく「行間」に含まれているものも多い。たとえば、シェイクスピアは狂人を演じているだけだとばかり思っていたが、解説に「本当に気が狂っているのか」と疑問が書かれており、はじめてそのような見方もできるのだと思った。また、ガートルードの人物像についても、おなじように多面的な見方ができる。私自身の感想として、シェイクスピアが言っているような愚かで醜い人物であるように思えたが、考えてみればこの見方を示すような証拠はなにもない。証拠がないという点でいえば、先王の死じたい謎めいているし、そのほかどの人物をとってみても謎が多い。以前、『罪と罰』を読んだときに、これはミステリ「でもある」と感じたのだが、『ハムレット』も同様の見方ができるだろう。このような見方ができるため、謎が謎を呼んで、読者(あるいは観劇者)に好奇心を与えて面白さが広がってゆくのである。世界的に読み継がれている理由が一読してわかるあたり、やはりシェイクスピアは偉大であると感じた。
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今より簡単に人が死ぬんだなぁと感じます。絶妙なプロットがすべて悲劇に繋がっているのですが…
不謹慎にも現代に置き換えたら、悲劇は起きないだろうな、などと考えてしまいました…