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官僚天国日本破産 みんなのレビュー
- 石井 紘基 (原作), 前田 和男 (脚色), 花岡 一 (漫画)
- 税込価格:1,068円(9pt)
- 出版社:道出版
- 発行年月:1996.4
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コミック
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紙の本
本物の政治家
2021/06/21 15:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「まんがでわかる」
私は、この言葉が大嫌いだ。
活字本をマンガにさえすれば、、
そんな作り手の気持ちを感じ、読者の知への信頼のなさに絶望しそうになる。
まんがでわかると言われると、まんがでなど分かってたまるかと思ってしまう。
だから、この正論マンガ「官僚天国日本破産」を手に取った時
原作者の衆議院議員石井こうきは、なぜ、まんが本なんかにしてしまったのかと思った。
しかし、読み進めるうちに、気が付いた。
これは、私の嫌いな「まんがでわかる」本ではないことに。
この本は、難しいことをまんがで分かりやすく解説するという類の本ではなく
石井自身の怒りと情熱を表現する術がまんがであったとしか思えないのだ。
戦後日本の政治体制が、官僚機構が、そして彼らのための特殊法人が
特殊法人が出資する株式会社が、いかに国民を食い物にしているかという事実を
石井本人が調べ上げたデータとともに告発している。
この本を読めば、なぜ、東京オリンピックを招致したのか、大阪万博を招致したのか
そして、この期に及んでもなぜオリンピック開催を目論むのか、一目瞭然である。
利権に群がる政治家と官僚たちがいるかぎり、そのつけを国民はいつまでも払わされる。
どんどんと生きづらくなるこの日本という国で
日本人が、今、本当にすべきことは何なのか。
命をかけて、日本社会の現実を調べ上げた石井こうきを思う時、その答えは
自ずと出てくるはずである。
日本人は、いつまで事実に目をつぶって生きるつもりなのだろうか。
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