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フェアリー・テール 上 みんなのレビュー
- レイモンド・E・フィースト (著), 猪俣 美江子 (訳)
- 税込価格:836円(7pt)
- 出版社:早川書房
- 発行年月:1996.7
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文庫
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紙の本
ファンタジーのホラーの見事な融合
2004/01/11 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る
単純に、大好きな「リフトウォー・サーガ」のフィースト作品ということで手に取る。
ジャンルはダーク・ファンタジーらしいが、一般的にはモダン・ホラーと言うのが適当であろうか。
ホラーを書くのは難しいことだと思う。
ホラー映画のように、視覚や聴覚に直接訴えることのできない小説で、読者を怖がらせるにはそれなりのテクニックが必要だろう(当然ながら読者の想像力も)。
海外のホラーでは、欧米特有のオカルトが下敷きとなったものが多く、「ベッドの下の怪物」を知らない日本人に対してはそのテクニックすら無駄になりかねないとも思う。
逆に言えば、“ヒュードロドロ”の効果音で登場する、足の無い日本型幽霊は欧米人に恐怖感を与え難いということだ。
その点、特有の民族や宗教といった背景のないクトゥルー作品は、ホラーとしての強みを持っていると感じる。
話がそれたが、この作品はクトゥルー神話とは無関係である。
フィーストの描く“古い人々”は、ケルトの妖精達である。
寝物語として妖精民話を耳にしたことのない私には、ホラーとして受け止める土壌がないわけだが、相手の正体が判明するまで、「暗闇に潜む何か」として存在している間は別である。
暗闇に対する原始的な恐怖は古今東西共通しているからだろう。
仮想世界で展開するファンタジーでは、非常識が常識であり、不条理を気にとめる読者もいないであろうが、本作品の中では「連綿として存在しつづけている妖精達」を設定するにあたり、「妖精は人間の記憶を操作できる。」という言い訳を用いている。
御都合主義といえばそれまでだが、記憶を操作される人間を何度も何人も登場させることにより、ホラー的効果を上げているのも事実だ。
ホラーとファンタジーという二つの分野の橋渡し的な読み物として優れた作品である。
紙の本
出会いがまずかった。
2016/01/23 22:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
というのも、図書館が間違って取り寄せてしまい、遠路はるばる来たこの本をつい受け取ってしまった。
…こわいんだけど!! なんだか湿っぽいし、暗いし…。
今になって思うと、「アメリカン・ホラーストーリー」というドラマのシーズン1の雰囲気と通ずるものがあった。
(あれはあれで、特にシーズン1が人の心の恐怖の奥底をえぐる、エグさに溢れていましたが…。)
映像制作側はこういうのももれなくチェックしてるだろうなぁと思います。
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