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紙の本
大義名分を求めた日米戦争。
2003/04/01 22:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「リメンバー・パールハーバー」を合言葉にアメリカは日本への報復戦争の火蓋を切ったが、この書を読んでいると日米双方が戦争を回避するというよりも、大義名分を掲げて、いつ、何をきっかけとして戦争を開始するかと満を持していたとしか思えない。
当時の中国大陸では蒋介石を援助するために米が軍事物資の援助をし、軍事顧問を派遣して日本との戦闘状態にあったにも関わらず、宣戦布告が遅れたという理由でだまし討ちをする国とのレッテルを貼り、いまだにそのラベルをはがそうともしない。
諸外国との停戦条約の締結においてもしかり、つくづく日本という国のプロパガンダの弱さを痛感するしかない。
また、その宣戦布告の遅れによる「卑怯者」呼ばわりの憤りのやり場をワシントンの日本大使館員に押し付けているが、日本政府の指示ミスからくる責任を負わされた彼らこそ迷惑な話だったと思う。
すでに、宣戦布告文書についてアメリカ側は暗号解読機すら構造を理解し、機密情報まで盗んでいたのだから日本が掌で泳がされていたようなものだろう。
柳田邦男氏の「マリコ」の中にも最後通牒の遅れについての詳細が出ている。
日米間での電文の遣り取りのなかで、「マリ子」という意味が「米側態度」と本書では出ているが、ワシントン駐在の寺崎英成の愛娘の名前が暗号になっていたということが柳田邦男氏の「マリコ」を読んで分かった。本書とともに併読すると日米交渉の臨場感が増すのではと思った。
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