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家庭裁判所調査官である著者が、さまざまな少年犯罪と関わってきた、その事例を語る本です。ですが、この本は堅苦しい法律や犯罪を扱う本ではありません。どの事例にも、犯罪を犯した少年少女一人一人、および彼らを育てた周囲の環境と正面から向き合おうとする、著者の真剣で暖かいまなざしが注がれており、それが間接的に社会や家庭に対する問題提起となっています。法律のジャンルに入れてしまいましたが、心理学のジャンルに入れてもいいと思われる本です。
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「非行少年」の奥にある、深みが垣間見える気がした。少年たちを、筆者が暖かく、人間らしく見つめているのが印象的でした。
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社会福祉とは関係がないように思われるかもしれませんが、家庭裁判所の調査官の仕事は、実質的にはケースワーク(個別援助技術)です。
この本では、児童福祉の分野で、少年非行や犯罪を犯さざるを得なかった少年の家庭背景やその心理的な状況について書かれています。また最近、マスコミにも話題に上る虐待についても触れられています。これまでには家庭裁判所調査官の仕事について、このような形では書かれることはありませんでしが、重要なことを読みやすくまとめられています。
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少しやんちゃな子や薬に手を出した子、恵まれない家庭環境にある子を見守る仕事の話。
筆者の優しく温かく、おちゃらけてる時もある部分を読んで、我が身を
振り返る事ができた。
表情が固い子や、悩みを抱えている子、リスカをする子、軽口を叩く子
色々いるけど、私のやり方は大丈夫かな?と不安になることもあるけど
優しく見守る。たまに能天気な事いう。たまにちゃんと叱る。
これを忠実にやっていくしかないと思った。
最後の合宿でタカとタカの父親の場面とても良かった。
この本に出てくる人物の中で意味が分からないって人が一人もいなかった。
みんな自分の感情を持って行動に移してるだけなんだって。
思春期が人生の中で一番初めに真剣に生きるを実践する場面なんだよね。
あ。一人だけいました。ケンジ君の父親。
子供の気持ちを分かろうとしない親はまだまだ苦労します。
分かり合えるまで子供の反発は続くと思います。それが人生の試練だから