紙の本
絵と文が織り成す世界
2018/04/22 11:14
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず目につくのが収録されている絵の枚数の多さ。どれも細やかな版画で、世界観を視覚的に訴えてきています。
本文その物はだいぶ要約されているなという感じで、半分あまりを地獄編が占めていて、残りの煉獄遍と天国遍は短め。
文章が短めに要約されているので、余り長いお話が苦手な人でも神曲に触れやすいかも。
ただ、金インクの上に小さめの文字で黒刷りされている注釈文が一部有り、そこだけちょっと物理的に読みづらい。
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失神しながら煉獄を目指す物語・・と、言うと可笑しいが、かなり気絶するダンテ!!ダンテと一緒に旅をする詩人が良い男だ!ちなみに自分はこの作品の内容から行くと、地獄の一番外側でマッタリ生活する事になるようです(苦笑)
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私が購入したものは「宝島社」版(1989年)なのに、検索でヒットしなかったので画像のあるこちらを(苦笑)
挿絵のギュスターヴ・ドレを愛する余り、購入した品。名著(迷著?笑)『神曲』の世界を、緻密かつ優美な線画が織り成す迫力は圧巻!
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神曲のダイジェスト版。面白くて日本人にも理解しやすいエピソードがピックアップされています。全訳を読む前にこの本から入ったほうが理解しやすいです。
ドレの挿絵も見もの。
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内容も然ることながら、ドレの挿繪に只、息を飲む。
ダンテの額にPの文字を書いたあの天使が、恐ろしくもまた美しい。
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「神曲」自体も好きですけど、
ギュスターヴ・ドレの挿絵が秀逸!
この本の装丁は表紙が豪華・煌びやかで…そこがまた良し。
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作者ダンテの人生観からなる物語は、ギュスターヴ・ドレのイラストにより、より美しくより神々しく描かれており、読んでよかったと思える一冊です。
私は特に、地獄編のコキュートスがお気に入りです。
どうしようもない強い悲しみにとらわれた人の人たる悲しみが切々と伝わってきて、すごく心に凍みます。
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挿絵が入っているものを選んで読んだ。旧約聖書に描かれる人物や詩人がふんだんに登場し、中でも地獄編が一番印象に残った。自分はキリスト教信者じゃないので、異教徒が裁かれる部分など時折宗教って怖いなあと感じてしまった。これだけの世界を想像から作り出し膨大な叙情詩に書き留める事がすごい。煉獄という観念も初めてだったので目から鱗だった。暗に意図している部分までは恐らく読み取れなかったので、また時間を置いて読んでみたい気もする。
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人生という旅の途中で「本当の道」を踏み外してしまった、主人公ダンテが異界を巡り、人間の性に触れることで自らを解明していく物語である。
幻想的な雰囲気を素晴らしい挿絵と共に体験できるのでぜひ読んでみてください。言葉では説明できない何かを感じられるでしょう。
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獄卒がいて、閻魔大王がいて・・・の仏教的地獄と、イタリア人でカトリック教徒でもあるこのダンテの「神曲」の地獄はとても似通っている。
神曲では死者は「アケローン川」をわたり、地獄に行きつく。
これは三途の川のようでもある。
「神曲」における地獄は、9圏に区切られていて、7.8.9圏の地獄はさらに細かく分類されている。最も深い地獄コキュートスは、「裏切り」の罪を背負ったものであった事が興味深い。また、仏教の地獄にはない、「煉獄」が描かれていて、嫉妬の罪、怠惰の罪、自惚れの罪、などを背負った人が、その罪を償う姿も描かれている。
煉獄を過ぎ、ダンテは天国へと進んでいく。
この本では、ギュスターヴ・ドレという19世紀の画家が挿画をしていて、子供の絵本のように、絵と共に古典を楽しむことができる。
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・抄訳、意訳で挿絵も多く読みやすかった。
・罪人の行く「地獄」と、善人の行く「煉獄」との対比が素晴らしかった。共通点として、驚いたことに、どちらでも死者は罰を受け、罪を償っていた。死後のほほんとしている人はいないようだった。違うのは、地獄では罪人達が悪魔や怪物に苦しめられることで受動的に罪を償わせられているのに対し、煉獄では善人達が自らの手で能動的に罪を償っている。罪人の心は怒りで、善人の心は後悔で満ちている。「罪は全ての人が犯すもの。ただそれをきちんと罪と認識して反省できるかどうかが善人と悪人の差ですよ」と諭しているようだった。
・人の心にある3つの光は「希望を持つこと」「信じること」「愛すること」...素晴らしいですね
・装丁が綺麗。大判で三方金。これで5000円で大丈夫か心配になる。