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紙の本
これは買いですよ。
2001/03/31 17:41
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投稿者:日下 - この投稿者のレビュー一覧を見る
淀川長治さんの映画の本は星の数ほど出版されていますが、彼の語りをそのまま写しているだけという編集者の手抜きが多いのも事実。この本は淀川さんに頼りすぎず、きちんと校正を入れているのでしょう、ページレイアウト一つとっても、大変よくまとまった本です。
内容は、タイトルどおり『男』が出てくる作品をまとめたものです。といってもゴダールからキアロスタミから内田吐夢…世界中の映画が取り上げられていて、さらに監督、俳優、土地、時代背景など多岐にわたるテーマとからめてみっちり解説されているという、淀川さんの映画講義集ですね。ここまで彼の作品評がまとまった一冊は少ないのでは。お見事な一冊です。
映画評論なぞ看板に掲げている方は、これを読んでちょっと勉強したほうが良いです。
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