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おうしのアダムがおこりだすと みんなのレビュー
- アストリッド・リンドグレーン (作), マーリット・テーンクヴィスト (絵), 今井 冬美 (訳)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:金の星社
- 発行年月:1997.5
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絵本
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紙の本
怒っているときは原因よりも・・・・
2009/07/31 00:38
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
イースターの日に、大きなおうしのアダムがとつぜん怒って暴れ出した。
理由がちっともわからないし、
いつもうしの世話をしているスベンソンさんにも止められない。
うしの所有者のビネーさんをはじめ、みんなが集まってきたけれど、
やっぱり誰にも止められない。
そこに、小さな男の子・カッレがやってきて・・・。
本書の世界は、パノラマなのだ。
絵が、横に長い体裁を見開きいっぱいいっぱいに使っていて、
広さや長さや横の動きを表している。
怒っているアダムがジャンプして、
にわとりをふみつぶさんばかりに追いかけているところ、
アダムに追いかけられて逃げるスベンソンさん、
怒って暴れるアダムを見にあつまってきた人たちが
ぞろぞろとやってくる様子、
カッレが帰っていく森の広さなど。
大勢の人がアダムを見守っているシーンは、
村の人のいろいろな表情を眺めてみたりしながら、
ついつい、村の人が飼っている猫たちが
景色に溶け込んでいる様子を観察してしまう。
脇役も景色も、すべての絵が生きている。
アストリッド・リンドグレーンの出身が
スウェーデンのスモーランド地方だと
本書を読んで、初めて知った。
スモーランドなまりのカッレの言葉が、
東北弁のような響きに訳されているのもおもしろい。
怒ってしまうきっかけというのは、実はささいなことだったりする。
怒りはじめた本人(本牛?)も忘れていたりしてね。
そんなときは、原因を追究するよりも、
適切な言葉をかけてあげればいいのは、
牛も人も変わらないのかもしれない。
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