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街の雑踏で覚えのある香水の香りがして泣きたくなる…ベタだけど私にもある「分かる!」な瞬間が散りばめられてます。
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はじめて読んだ山田詠美。自分の住んでいる世界からは遠い話なのに、なぜだかとても身近に感じる。ひとりの夜に、気付くと手にとって読んでしまう。
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山田詠美の第97回直木賞受賞作品。海外旅行の飛行機での暇つぶしに成田空港の書店で購入したけど、海外旅行中読んでいました。
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あとがきに「ひとりの男を愛すると30枚の短編小説が書ける」とあった。作家になりたい人にとって、シンプルでわかりやすい言葉だろう。かっこいいです。
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第97回直木賞受賞作品。7つの短編集からなる本でどの話もセックスがキーになっているのに嫌らしさを感じさせない洒落な短編映画のような物語。
個人的には、最後の話に出てきたウイリーの「僕も、セックスは大好きなんですけど、セックスを我慢するのも大好きなんです」という台詞にびっくりしました(笑)。
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直木賞受賞作品で8つの短編が収められた一冊。
日本人とは違う黒人から醸し出される香りや空気・リズムを文章でリアルに伝えてくれる、山田詠美さん独特の作品。
登場する黒人女(シスター)、黒人男(ブラザー)の言葉遣い一つ一つがとても魅力的。
個人的には「PRECIOUS PRECIOUS」と「男が女を愛する時」が好き。(07年5月30日)
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直木賞受賞作品。体を得る=心を得るでは決してないこと、けど心無くては体を合わせることも出来ないこと。あぁいう場面も
ダイレクトな表現じゃないのにダイレクトに伝わってくるとこが凄い。
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大好きな山田詠美。セレクトしていただきました。
性について奔放、その一言に尽きるように感じます。
驚いたことにあとがき曰く、彼女の実体験に基づいているとか。
内容はソウルミュージックナンバーが奏でられる8つの短編。
どれも黒人の活き活きとした躍動感に溢れています。
こんなに恋愛や情事に熱中できる彼らをある意味すごいと思ったり。
それにしてもこんな内容なのにいやらしくなく、
そして的確にツボを押さえてくる彼女の文才にはいつもながら舌を巻きます。
やっぱり山田詠美好きです。
それからこの作品は直木賞受賞作ということも特筆すべき点。
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“したいときだけにしてたら、僕たちの間ではそれは遊びで終わるよ”ってのに、むっちゃ、はっとさせられました。内容としてはどれも切羽詰ってるかんぢで好きなのだけど、挙げるとすれば「me and mrs. jones」と「黒い夜」が好き。読み始めて思う。似ているけど、どこか違う香りがすると。ざわざわした雰囲気の中に、その香りを作っている1冊です。どこか何かが違う香りを8種類も味わえてしまう1冊。あとがきを読んで笑ってしまった。amyさん。
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いやーこれはエイミーの数ある短編集の中でも秀逸な一作ですよ。だってどれもめっちゃいいもんマジで。好きな曲がたくさん出てきたのも嬉しかったし。ただ「FEEL THE FIRE」の終わり方だけはエイミーに珍しくチ陳腐イプイだった気がするんだけど!w
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はやく読める本がいい本だ、という決まりはない。実際、わたしはこの本を読みながら何度も立ち止まったし、何度もページを閉じた。つまり、それだけ感情の動きに耐えられなかったのだ。決して悪い意味ではないけれど、正直にいうといまのわたしには刺激的過ぎた。どの作品も過去の傷をえぐるし、いまの恋心をいっそう深くさせるからだ。
中高生のころのわたしは、ある一部の作品を抜かして山田詠美が好きではなかった。今回読んで見て、その理由がよくわかった。山田詠美の書く恋愛は、学生のころのどこか守られた位置にいてする恋愛ではなくて、大人になって自分の孤独を思い知った者がする恋愛なのだ。思い知る。あのころの恋愛といまの恋愛は、地続きにあるものだとしてもまったく異なるものなのだと。
というのも、わたしにはその孤独が、自分でお金を稼いで自分の暮らしを保ってゆく者にしか味わえないものに見えるからだ。自分しか自分を守れないシビアで当たり前の現実に身を置かねば、ここに書かれたような恋愛はできないと思うからだ。だから、いっそうに不思議である。当時、山田詠美を好きだといっていた少女たちは、背伸びでそういっていたのだろうか。それとも、本当にこんな気持ちを味わっていっていたのだろうかと。
なんにせよ、わたしは恋するあの人に逢いたくなった。かなわないけれど、いますぐに。
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初めて読んだ山田詠美作品です。イケイケな感じの女性達が主人公ですが、内面はか弱くて傷つきやすかったり実は強がりだったり、みんなとても女のコで可愛い。そこそこ遊んできた方なら彼女達の気持ちに頷かずにはおれないでしょう。大好きな一冊です。
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2009.6
1987年の直木賞受賞作。これは時代だね。村上龍もきっとそう。Amy Yamada、嫌いじゃないなー!
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なんと直木賞。直木賞も粋なことしてたんだねって驚きました。相変わらず、あとがきもステキ。あとがきも9つ目の短編として数えたいくらいに。「ひとりの男を愛すると三十枚の短編小説が書ける」のならば、この短編集は8人の男への愛が詰まっているということか。この短編集には愛すべき女たちと男たちが出てくるけれど、本当にみんな恋愛に身も心を濃密に捧げていて、その濃度にクラクラきてしまう。山田詠美の肉体に対する価値観とか、恋愛に対する姿勢とかの基本が全て詰まっている。正直、黒人だからどうだ、黒人の魂がどうだっていうのは私には全くわからないけれど。黒人にこだわる必要はないとも思う。山田詠美も黒人を描くのは、あくまで「慣れ親しんでいるから」なんでしょう。
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ソウル・ミュージックに詳しくないので、タイトルに使われているのが
全て実存する曲のタイトルであるとか、そういうことは全然知らない。
が、前編にたゆたうゆったりとした他の流れ、心の動き、それに従わざるを得ない体
えもいわれぬ雰囲気があった。
よしもとばななさんがよく、エロい文章と表現していたけど、
まったくそのとおりだなと思う。そういう意味が、よく分かってきた。
なんだろう。単純に、恋っていいかもって思えるような。
下世話な意味でなく、恋とセックスは切り離せないものだと
普通に思えてしまう。
解説がまた、趣向が面白かった。翻訳家ならではの視点である。