紙の本
オトナ・サングラス
2002/03/05 08:32
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投稿者:YUKA OTSUBO - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらゆる必然が、突発的な偶然へと形を変え、それを人々は「奇跡」と呼ぶのかもしれない。放浪のピアニストの父親を持つアルには、母親の記憶がない。アルを産んだ直後に亡くなってしまった母親という存在が、ここではないどこかで生きていると、嘘をつく父親のシド。しかし、また、彼自身も自分の妻が死ぬということを認めきれずにいる。シドはかこの中に夢を見、アルは未来に夢をはせた。奇跡は生涯に一度しか起こるのではなく、形を変えて何度も私たちの元に届く。私たちにとって確かなものは真実ではなく、信じるというやわらかな空気でしかないのかもしれない。そして、それは形がないからこそ、人の心にすみつづけ、いつまでも奇跡を信じる心の火種を絶やさずにいるのだ。
紙の本
ミラクル
2001/10/29 23:31
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投稿者:333 - この投稿者のレビュー一覧を見る
童話のような話です。ストーリーはここには書きませんが、心温まるとてもやさしい話です。それに、挿絵がほのぼのとした雰囲気をあたえ、なんともいえない心地良さを感じることができる本です。
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難しい文章を書き連ねる事だけが作家じゃないんだなぁ、と考えさせられた。
人は誰でも文体に癖があると思うんだけど、彼は本当に書き分けの上手な作家さんだと思う。
小学校の課題図書になるような、やさしい文章。
それでいてココロを掴んでしまう。
ありがちな淋しい話に終わらせない。
挿絵も想像を掻き立てる素敵なイラストです。
心がほんわりと優しくなれそうな気がします。
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ウチが「辻仁成」にハマった作品。教科書に載っていたのも頷ける心温まる良いお話。主人公のアルの成長がなんとも言えない温かさを読み終えたときに与えてくれます。半分は挿絵になっており、堅苦しい表現はほとんどありません。読書をしない人にゼヒおすすめ!!
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実はコレ。
文庫本ではなく、単行本で欲しいのだけれど時はすでに遅し…。
テーマは「精神的成長」。表現が易しいので小学校高学年なら十分理解できる内容だし、各ページに添えられているイラストが、この本・物語の雰囲気をさりげなく盛り上げてくれています。
「読書」ってヤツは「本を読む」というより「イメージする」に繋がる…っちゅーか、文章からどんなイメージが湧いてくるか?ってのが大事なんだな、と気付かせてくれた1冊。
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心を深く抉るものはないにしても、ゆっくりとさざ波のように迫ってくる切なさが永続的に流れてる感じ。アルかわいい。易しい文章なので読みやすいです。最後の最後で起こった小さな、けれど大きな奇跡には、じんときてしまいました。
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高校生の時に初めてこれを読んで、
夢を忘れた嫌な大人になりたくないと思いました。
信じていると奇跡は必ず起きるんです。
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雪が降ったら母親が帰って来る、と嘘を吐いた父シドは、罪悪感を抱きながらも、もうその母親がこの世に居ないことを息子アル悟らせないため、雪の降らない南の街へと越してくる。自らも妻の死という事実に向き合えず酒に溺れるシド。そして雪が降れば母親が帰ってくるのだと信じて待つアル。そしてアルにだけ見える、二人の幽霊。きっと母親は死んでしまっている、とアルに現実を突きつける少女キキ。別れを恐れるアルに、二人の幽霊は言う「人はいつか大人になる、それは忘れてしまうから‥」そして南の街に雪が降った‥ 大人になってしまった子供達へ。辻仁成が描く、童話という奇跡。
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イラストつきの児童小説。だけど内容はどちらかというと大人向け。
子供の目線に戻って、もう一度自分を見つめなおせる本。これは好きで文庫本買っちゃったvv
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初めて読んだのは高校。教科書に載ってた。
あの時は感じなかったことが大人に近づくにつれて理解できてきた。
この本の本当のよさが分かった木がした。
何か失いながら生きてるかもって思ったときに読む本。
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【僕の名前はアル。ジャズピアニストのパパと南へ向かって旅を続けている。僕はママを知らない。だけど、きっとどこかにいる。いつもどこでも僕はママを探しているんだ―。大人になってなくしてしまったものをもういちど見つめてみませんか?すっかり大人になってしまった、かつての子供たちへ贈る、愛しくせつない物語。あたたかな文と絵でお届けする、優しい気持ちになれる一冊。】
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教科書に載ってましたね。
教科書で部分的に読んだ後、しばらくしてから全部読みました。
どこかで読んだような内容というか、ありきたり感は否めませんが子供が一つ大人になっていく姿が健気でした。
それに比べてお父さんの意気地のなさといったら。
大人の弱さと子供の真っ直ぐさが印象的。
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『でも信じている人にしか見えないものだってあるだろう。見たい人にしか見えないものだってあると思うんだ』優しい気持ちになれる本。
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優しい気持ちになれる本。
中学生の頃読んで、今でもまだ忘れられない話。
クリスマスシーズンにまた読みたいな。
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“すっかり大人になってしまった、
かつての子供たちへ贈る、
愛しくせつない物語”
あっという間に読んじゃった。
とてもやさしい1冊です。