- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
たんぽぽのお酒 ベスト版 みんなのレビュー
- レイ・ブラッドベリ (著), 北山 克彦 (訳)
- 税込価格:1,980円(18pt)
- 出版社:晶文社
- 発売日:1997/08/01
- 発送可能日:購入できません
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
高い評価の役に立ったレビュー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2020/01/04 16:41
夏の始まり
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏の始まりを感じる描写が大好き!
ああ、これからめくるめく夏の日が始まるのだなと、いつの時期に読んでもワクワクします。
わたしにとっての「たんぽぽのお酒」はまさにこの本です。
低い評価の役に立ったレビュー
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2000/10/02 15:14
たんぽぽのお酒のびんには、夏の輝きがつまっている
投稿者:金原瑞人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一九二八年、イリノイ州グリーン・タウンに、夏が来て、去っていった。この夏、十二歳のダグラス・スポールディングは、生の喜びや死の恐怖、人生の孤独や秘密、この世の中に存在する不思議な力や宇宙の神秘など、さまざまなことを知った。この物語は、ダグラスのひと夏の思い出と、ダグラスを取り巻く田舎町の人々の日常を描いたエピソード集であり、幻想的なファンタジーだ。
夏というのは特別な季節だ。盛りには特別な輝きがあり、去っていくときには特別な切なさや哀しさがある。「夏」をとじこめておけたら、どこかにとっておけたら、どんなにいいだろう。タイトルになっている「たんぽぽのお酒」は、その願いをかなえてくれる。夏を、たんぽぽのお酒のひと壜ひと壜に入れておく。秋でも冬でも、壜のふたを開けさえすれば、夏がよみがえってくるのだ。
この作品には、壜に大切に入れておきたい夏の日の思い出がいっぱい詰まっている。不思議な力を持つテニス靴、生きている実感をみなぎらせてくれる〈なにか〉、市街電車のピクニック、料理上手なのに散らかっていないと腕がふるえないおばあちゃん……。描かれているのは、だれでも思い当たるような日常の断片、比喩に満ちたイメージの世界、神秘的な力、想像力に満ちた夢、なつかしい感じを呼び起こすもの、宇宙を旅しているような気分にさせるもの……とさまざまで、読み手によって、いろいろな受け止め方ができる。ただ、だれがいつ読んでも、夏の日の輝きをダグラスと一緒に追体験できるのは間違いない。寒い季節がやって来ても、夏の日の輝きは決して色あせない。たんぽぽのお酒さえあれば、いつでもその輝きの中にいられるのだから。
紙の本
たんぽぽのお酒のびんには、夏の輝きがつまっている
2000/10/02 15:14
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:金原瑞人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一九二八年、イリノイ州グリーン・タウンに、夏が来て、去っていった。この夏、十二歳のダグラス・スポールディングは、生の喜びや死の恐怖、人生の孤独や秘密、この世の中に存在する不思議な力や宇宙の神秘など、さまざまなことを知った。この物語は、ダグラスのひと夏の思い出と、ダグラスを取り巻く田舎町の人々の日常を描いたエピソード集であり、幻想的なファンタジーだ。
夏というのは特別な季節だ。盛りには特別な輝きがあり、去っていくときには特別な切なさや哀しさがある。「夏」をとじこめておけたら、どこかにとっておけたら、どんなにいいだろう。タイトルになっている「たんぽぽのお酒」は、その願いをかなえてくれる。夏を、たんぽぽのお酒のひと壜ひと壜に入れておく。秋でも冬でも、壜のふたを開けさえすれば、夏がよみがえってくるのだ。
この作品には、壜に大切に入れておきたい夏の日の思い出がいっぱい詰まっている。不思議な力を持つテニス靴、生きている実感をみなぎらせてくれる〈なにか〉、市街電車のピクニック、料理上手なのに散らかっていないと腕がふるえないおばあちゃん……。描かれているのは、だれでも思い当たるような日常の断片、比喩に満ちたイメージの世界、神秘的な力、想像力に満ちた夢、なつかしい感じを呼び起こすもの、宇宙を旅しているような気分にさせるもの……とさまざまで、読み手によって、いろいろな受け止め方ができる。ただ、だれがいつ読んでも、夏の日の輝きをダグラスと一緒に追体験できるのは間違いない。寒い季節がやって来ても、夏の日の輝きは決して色あせない。たんぽぽのお酒さえあれば、いつでもその輝きの中にいられるのだから。
紙の本
夏の始まり
2020/01/04 16:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏の始まりを感じる描写が大好き!
ああ、これからめくるめく夏の日が始まるのだなと、いつの時期に読んでもワクワクします。
わたしにとっての「たんぽぽのお酒」はまさにこの本です。