紙の本
どれをとっても長野まゆみ色
2005/10/19 14:14
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yu-I - この投稿者のレビュー一覧を見る
数年前、大人のための残酷童話の類が非常に流行した。意地の悪い笑みを浮かべたお姫様の怖ろしげな表紙が、書店のあちこちで多数平積みになっていたものだ。
本書もその流れにつらなる短編集である。
しかしはじめにまず言っておきたい。安易に流行に乗じただけの、個性の感じられないような本では決してないと。
個性が感じられないどころか、収録作のどれをとっても長野まゆみらしさがあふれている。少年たちの端整な姿と甘い毒のような無邪気さ、上品で知的な美しいエロティシズム。そこに童話の醜悪な残酷さがまじりあい、美醜の鮮烈な対比が生まれ、それがこの作品の印象をぐっと深めている。
甘く、非情で、端麗で、醜悪で、たいへん刺激的な一冊である。
ソースとなる童話を見事に自分のものにした本書は、濫作された残酷童話集の中で間違いなく一歩抜きん出ていたといえる。
そして著者の色に染め上げられたがために、とりわけ異色の残酷童話集となったのであろう。
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これはこれで、長野まゆみ全開oとゆうかoあまりこういう方向の話を書いて欲しくないo黒蜜糖や水連やアナナスが好きな長野ファソとしてはo
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作者の想像と官能と残酷さが合わさったら、あの有名な童話がこんな話になるのか、という意外性に驚きです。
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長野さんにしては意外な感じの描写が多々。意外というか他の作品ではあんまり見なかったというか…。
ごまかしがなくストレートな描写があるなぁ、ってかんじです。
軽くグロいかんじもあるので苦手な人は苦手じゃないのかなぁ…と思いました。
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童話をアレンジしたもの。
これを最初に読むのはおすすめできません。
多少エロ、グロ描写があるので注意です!
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表現が結構あからさまだったかな。耽美小説って感じ。残酷な童話は好きなので楽しかった。ただ一般の方にはどうかな(笑)
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これは、えろいと思った。
3編に分かれてるんだけど、なんだかすごいえろい。
でもはっきりとは云っていないのに(云ってないからこそかも)とってもえろさを感じられます。
でもそのエロさが深いじゃない
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友達に勧められて読んだ、初長野まゆみさん本。
す、すげぇ・・・
BLというか、同性愛?うーん、違うな、これは何て言うんだろう。
最初は「おいおいおい」って思ってたような部分も、読んでるうちにそういう表現に麻痺して?違和感なく読めるようになった笑
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2008年4月17日 (学校の図書館)
まさかあそこまでやばい話だとは思いませんでした笑
でも面白かった笑
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この物語、ほんとうは、子どもたちに聞かせるような話ではないのです…「ハンメルンの笛吹き」「ピノッキオ」「にんじん」―笑いとざわめきと官能にみちた物語の国を、夢み、旅する、長野まゆみの残酷童話集。
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そうだ!
『夜啼く鳥は〜』じゃなくて、これが初めて読んだ長野作品だった!
高校生のころに買ったんだった。
古本屋さんに売っちゃって、今手元にない…。
置いとけばよかった〜…。
とりあえず、なんだか妖しかった記憶があります。
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蒼波は、あまり好き、じゃ、ない。
帯に「笑いと官能にみちた」ってあるけど。
官能、とも違う気がするし。
笑い、もなかったと思う。
そうだね。
あまり笑えなかったかな。
それが一番大きいのかもしれない。
長野さん特有の壊れてしまいそうな雰囲気もなかったし(蒼波のイメージね)。
んー、蒼波的にそこまでお勧めしないかも。
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長野作品で苦手な系統
仄めかされた性と暴力、腐敗臭漂う澱んだ空気
それが少年(に限らず年少者)に向かうのが多分落ち込む原因なんだと思う程度には潔癖
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「童話」とありますが、これは絶対子供に読ませちゃいけないですねー笑
ああいった言葉は一応全て隠喩で表現されているのですが、時にメタファーは直喩よりも人々に起想させるものです…。
3編のうち、ハッピーエンドもバッドエンドもあり。(勿論この捉え方も読み手によって様々でしょう)
どの話も悲惨ですが、わりとすきでした。
後でまた読み返してみようかな、と思うくらいには。
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《未購入》いままでにないくらい強烈な不快感を受けた小説。たまたま初めて読んだ長野作品だったので、以降食指が動かない(笑)途中で積読。グロには耐性がある自分でも、こういう淡々とした虐待エログロは合わない。