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宮部みゆきさんの時代小説。超能力(?)のようなものを持っている主人公のお初が死人憑きによる事件を解決していくといった内容。主人公はお初なんですが、お初を取り巻いている人物も濃かった。
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今までの宮部作品の中では1番面白かった。
各章ごとに上手くまとまっており、息をもつかせぬ・・・とはよく言ったものだ。
死んだはずの男が生き返り、子供は続けて殺され・・・。
その裏にはなんと浅野家と吉良家のあの伝説に繋がりが。
忠臣蔵を新しい解釈で綴っており、ありえない話ではないと思わせた。
耳袋 巻の六、「奇石鳴動の事」を引用し、上手く練りこまれた作品である。
この本を読んで「算額」や「義士出立の図」の掛け軸を見たくなった人も少なくはないだろう。
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物語は進むに連れてどんどん謎が続出し、その多くの謎が最後に1つになる感じは気持ち良いです。
赤穂浪士と事件との関係性もそんなに無理が無く、宮部さんが考える赤穂浪士の解説は結構好きです。
主人公・お初は不思議な力を持つということで、物語も不思議な現象が続出してます。
霊能力や不思議な力とかで物語が進んでいくのが嫌いな人にはこの本は合わないかもしれません。
満足度は★★★☆☆。
右京之介のへたれな感じは良いですね~。
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中盤は少し退屈でしたが、最後の方は結構面白かった。
特に忠臣蔵の新たな解釈は斬新で、忠実と虚構とを巧く組み合わせている様子は見事だった。
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物語としてはそこまでの評価ではないかなー。でも人物は魅力的。
宮部氏なりの解釈なのか、作中の忠臣蔵の解釈が新鮮だった。
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勧められて。
随筆『耳袋』の著者、根岸鎮衛の下で、霊感を持つ少女が事件解決に奔走するという幽霊退治ものの時代小説。
幽霊騒動を調べるにつれ、伏線がつながりじわじわと真相が見えていく。ただ恐怖を描くのではなく、人間の哀しさや狂気、人情を主に描かれているこういう幽霊もの、好きです。
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やっぱり歴史ものがお好き。
2年か3年の時に書いた算学についてのレポートがよみがえりました。
こういうところで知ってる知識と出くわすのはとても楽しい(^^)
忠臣蔵については全く詳しくないのですが、もしここに書かれてることが起こったのだったら、それってすごく悲しい。
悪霊が悪霊のまま成敗されて、それでいいのかもしれないけど、夜な夜なすすり泣いてたりえさんの霊も大元である安之助の霊も、これで救われたことになるのかなあ。うーん。
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宮部さんの時代小説は乙です。
霊の見えるお嬢さんの推理もの。
心霊もので怖いわけじゃないから、そーいうのが苦手な人でも楽しめると思う。
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時代小説+ミステリ+超能力=???
一見妙な組み合わせに思えるけれど、これが絶妙。時代小説を読みなれない人(私だってそうだし)にも読みやすく、超能力ものではあるけれどそこそこに現実的な雰囲気なので、SFがあまり得意じゃなくても大丈夫かな。
とにかく豪華。「死人憑き」だの連続殺人だのと奇妙な事件が次々と起こった挙句、赤穂浪士の事件までが絡んでくるとはっ! しかもそれが綺麗に結びついて終わっちゃうだなんて。読み応えはばっちり。ちょっと「あかんべえ」に似た感じもしたかな。あれが面白かったって人ならこっちも絶対面白いと思うし、その逆もしかり。
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残留思念を読めるとでもいえばいいのか…不思議な力を持つお初。
兄の六蔵が岡っ引きということもあり、彼女はこの力を活かして事件の謎を解いていく。
ある日、小さな子どもが殺され、捨てられるという痛ましい事件が起こる。
どうやらこれまでお初が調べていた死人憑きと関連しているらしい。
そして、さらに100年前に起こった赤穂浪士の討ち入りとも。
これらがどう結びついていくのか、謎がほどけていく様は圧巻でした。
何より興味深いのは、宮部さん流の赤穂浪士討ち入り事件。
私が知っているのは、忠臣蔵としての物語で、悪いのは吉良。大石内蔵助始める家臣たちは、自分たちの信じる正義の下で闘ったのだと。
でも、ここでは違う。
浅野内匠頭は乱心故の行動だった。
それを公方が認めなかったために、家臣たちは討ち入りせざるを得ない状況に追いやられてしまったのだと。
彼らの心を思うと、本当にやりきれない。
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読みかけですが、やはりとても面白いので★4ツ!
何でこんなに面白い話が書けるのか。
『ぼんくら』『日暮し』も泣きました。
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霊感少女 お初 と 右京之介 のコンビがいい。面白い。 肩肘はらずに読める。 右京之介もなかなかの探偵。
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『かまいたち』で登場した超能力娘お初の長編。幼い子供が殺される事件が起こったが、その事件を見たお初と与力見習いの古沢右京之介とが探る内、100年前の赤穂浪士討ち入りが係わってると判明した。初めての時代小説の長編。
おもしろかったよ。ストーリー的に。気になると言えば、お初が何でも見れ過ぎてしまうことかな。
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小さな事件、からの大きな事件。
話が繋がっていくのが深くて面白い。
捕物帳は初めて読んだけど、もっと色々読みたいと思った。
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実家滞在記念で再読。
やっぱり面白かった。
前もどっかで書いたかもしれないけど、宮部サンの本は時代ものでも超能力ものでもその合わせ技でも、現実離れしてても気持ちがちゃんとまっすぐ届くところが凄い。
描かれてるテーマが普遍的なものだから、なんだろうなあ。
進路、将来の迷いや不安、とか、親子関係の難しさ、とか、権力の不条理に対する怒り、とか。
だからこそ、甘いと言われようとも救いのあるラストが好きです。