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シリーズ6作目。
奇数章しかなく章タイトルが全て『奇』から始まるという奇抜なもの。
(ちなみに偶数章は次巻に収録されており、今回の事件と同時期に起きた事件だが事件内容が違うため本を分けている)
脱出マジックの最中に殺人が起きる。
そして葬儀途中に死体の消失。
殺人と手品が入り交じっていて、それでいて事件の真相を聞くとすごく納得の出来る内容でした。
萌絵の説明だけでも十分納得だったのに犀川先生の説明は物凄くどんでん返しだったです
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―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC―
エピグラフ:「死霊」埴谷雄高
本作より、このシリーズの探偵役が萌絵へと交代します。
次作の夏のレプリカと対になるよう、奇数章のみで構成されるところなどは面白い試み。
Gシリーズの恵美が初めて登場したり、
Xシリーズでゲスト的に登場した人物も登場しています。
名前のために生きる、他の作品でも繰り返されるテーマが語られています。
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「諸君が、一度でも私の名を叫べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」――自信に満ちたせりふと共にあらゆる状況からの脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が、衆人環視の状況の中で殺害された。さらに、彼はなんと遺体となってまで、最後にして最大の奇跡を行う!?犀川・西之園師弟が明かす驚愕の真実。
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「記号を覚え、数式を組み立てることによって、僕らは大好きだった不思議を排除する。何故だろう。」
人それぞれに生き様っちゅうもんがあるわなー。
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人間、複雑なモノよりシンプルなモノの方が
見えないもんなんですね。
そこを付いてくるトリックが面白かった。
この本読む度に『自分本当に文系脳』って思う(笑)
でも理系脳で書かれるこのシリーズ
何だか好きですww
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2015.09電子書籍で再読。
犯人の人物設定は、なるほどなー。各トリックは、結構忙しいというか余裕がない感じ。
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「記号を覚え、数式を組み立てることによって僕らは大好きだった不思議を排除する。何故だろう。」
このシリーズ面白い!
犀川先生の名言とか考えていてすごく楽しい。
今回は名前について触れていたけど、たしかに名詞って難しい。
まず名前ってどこからきてるんだろう。
机が机である理由、椅子が椅子である理由。
きっとこれも誰かが定義を作り上げたから存在してるんだろう。
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Illusion Acts Like Magic
S&Mシリーズ第6作目
次作の「夏のレプリカ」と同じ時期に起こった事件。
奇数章しかないというのもおもしろい。
今回の萌絵さんは事件と大学院受験で大忙しですが
登場人物が歳を取る!というのもこの作品のおもしろいところ。
いろんなことをふまえながら二人の中も進展していくのがイイです。
今作一番おもしろかったのは、犀川先生の今月のベストオブジョーク。
確かに笑ってしまったけれど・・・
「諸君が、1度でも私の名を叫べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」
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森博嗣作品を読んだのは、これで七冊目である。
[中略※1]
やはり僕は、この作家の作品に出会えてよかった。
・・・本作も、解答を知るまでは、全く、何のつながりもないように、自分には思われた。しかし、犀川助教授の”哲学”と僕自身の”哲学”と、いろんな気持ち([中略※2]かもしれない。)が入り混じり、そこで、問題は一つの事実に収束する。
知的な爽快感が伴う。それは、数学の難問が解けたときに比べれば、10分の1以下のものであるが、それが”小説”という大衆娯楽のミーンズ[※3]から得られたことが、なんとも新鮮に思われるわけである。
・・・そういえば、一年前、祖母の家の新聞の広告に、森博嗣の本・・・確か「地球儀のスライス」・・・を見かけたなぁ・・・あれが1月17日(日)[※4]のことだから、ちょうど1年になるわけだ。あの頃は、この作品の本がこれほど僕の心に影響を与えるものだとは思いもよらなかった。
本当に人生ってのは気まぐれもいいところだと、思いたくなってしまうものだ。”運命”を信じたくなる・・・。
[※1][※2]
とても衆目にさらすことのできないことが書いてあったので、自主規制。
[※3]
受験英語の"by means of(~を用いて)"という熟語から連想して使っているみたいだ。
[※4]
1999年1月17日(日)読売新聞朝刊の広告
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所要時間4時間。1日に自由時間が2時間しかないから、ごりごり睡眠時間が削られてゆく訳ですが。今、1日に1冊は本が読みたいっていうか、ミステリーって読み始めたら途中でおけない。例え結末を知っていても。
ところで本文中にこんな会話シーンがあります。
以下引用。
「このまま、日本中の人がホームページを開設したりなんかしたら、もう情報が多すぎて、結局は役に立たなくなっちゃうんじゃないかしら」
「多分そうなるわ。
だんだん、自分の日記とか、独り言みたいなことまで全部公開されて、つまり、みんながおしゃべり状態で、聴き手がいなくなっちゃうんだよね。価値ある情報より、おしゃべりさんの情報の方が優先されるんだから、仕方ないわ。でも、それはそれで、価値はないんだって初めから割り切れば、面白いんじゃないかしら。そんな気がする」
これ、今から12年前が初版だから、まだSNS、特にTwitterやFacebookとかが発展していなかった時代のお言葉。
ブログは既にあったかな?
でもまぁ今ほど普及はしてなかったね。
来たね、そんな時代が。
森先生、先見の妙がある。
学者ってのは皆、常に少し先のことが、まるで預言者みたいに分かるものなの?
時代予知。
少し考えれば分かることかも知れないけど、そんなこと考えようともしない頭脳(つまり私)には、ただ単純に、「頭いいなぁ」って映った。
そんな、本編とは関係ない部分に感嘆。
やっぱ再読って面白い。
もうひとつ、とびっきり関係ないことなんだけど、あとがきが引田天功ってのにワロタ。
すげえや、先生。
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S&Mシリーズ第6弾。
マジックショーの最中に起こる殺人事件の話。
犯人は読めたけどトリックは読みきれなかった。
犀川&萌絵の関係は、前作のアレのおかげで少し進展した模様?
第7弾「夏のレプリカ」と交互に読むと、また違った楽しみ方ができるかも。
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好みだとは思うしとても偏った主観的な意見になるけど、このシリーズが好きな人は好き嫌いがはっきり出てしまうのではないかと感じた作品。
手品が推理のカギになっていたこともあり、トリック自体が独特。犯行動機はとても知的で個性的、その人間が殺人というものを犯す理由としてはユニークでありながらも言葉を失うような独特のこだわりに溢れたものでとても素敵だった。犯人を予想するのはそれほど難しくはなく、むしろ過程であるトリック自体がとても発想に困難。マジシャンが犯人という設定は、普段森先生が犯人像や推理過程で描かれるような、専門に特化した知的な人間とは全く異なり、このシリーズに感じる独特な理系理論的トリックと全く別種のトリックが用いられている。わたし個人としてはいつもの方が好き。
疑問に思ったのは、萌絵の犀川先生への分析。
自分なりに注意深く読んではきたけど、犀川先生が“子供じみたところがある”という萌絵の判断には根拠もあり頷けたが、犀川先生に“暴力的側面(もちろん内面における)”が見出せた理由は、萌絵に鋭い人間観察力や洞察力が備わってるという描写があっても綺麗には受け入れられなかった。犀川先生が見せないようにしている内面的な側面への正確な判断理解を可能にするには、萌絵自身が述べているように萌絵は「犀川先生の一部」しか知らない。文章内で、犀川先生の内面的な暴力さを現した描写を見たこともない気がするので、萌絵が犀川先生の人格に違和感を感じる程度なら萌絵の鋭さを考慮すれば理解できるが、少なくとも、“暴力的側面”に萌絵が気づける要素は全シリーズの中においても(特に明記されていた再度封印においても)わたしにはなかったように思える。
最後の2ページで交わされる会話のリズムが、わたしにとってのこの本の最大の魅力。
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勘違いから「夏のレプリカ」から読んでしまいましたが、特に問題はなく。。 夏のレプリカと時系的には同時期の事件となってます。一般的には(?)一冊にまとめてしまって、物語を絡ませてしまいそうな構成ですが、敢えての別作品。なんとなく登場人物の別件での行動を想わせながら、それぞれの作品として、読みやすくなっているところがいいです。というか、これをまとめて一冊にされたら許容量が追い付かなくなることでしょうw 少々謎を残しつつ、たぶんそうなんだろうなと思わせる読後感もいい感じです。
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なんか…じゃあ、誰が霊柩車を玄関に付けたんだろう?とか…
葬儀屋ばかにしてるだろーとか…
一作毎に、犀川せんせと萌絵ちゃんの関係が変わって行くので、そっちに重きがおかれてしまう気が…
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ちょっと読むのに長く掛かり過ぎました(^_^;)
マジックというトリックの中にトリックを…よくできてます。
謎解きの流れも今までと違って、だけどちゃんと〆る所は流石。
このシリーズは相変わらず面白い(^_^)