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ダライ・ラマ生き方の探究 みんなのレビュー
- ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ (著), ゲシェー・ソナム・ギャルツェン・ゴンタ (共訳), 藤田 省吾 (共訳)
- 税込価格:2,750円(25pt)
- 出版社:春秋社
- 発行年月:1997.10
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紙の本
ダライラマの人柄を理解するのに最適の書
2006/01/07 18:17
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダライラマは言わずと知れた、チベット仏教の最高指導者である。インドへの亡命を余儀なくされているが、海外へも出かけて、講演や対話を続け、チベット仏教への理解を広めている。ダライラマの優れたところは、その人柄にあることが本書を読んで、よく理解できる。最高指導者でありながら、じつに気さくな語り口なのである。これは翻訳者の技量が優れていることも幸いしているのであろうが、読みやすくて理解しやすい。翻訳本にありがちな生硬な文章ではない。ダライラマの語り口は、時にユーモアを交えており、親しみを覚える。しかしながら、チベット仏教の神髄を理解するには「菩提心」という鍵となる概念を消化しなくてはならない。その境地にたどり着くのは、実は容易ではないのが読んでいて理解できる。しかし、それを実にやさしく丁寧に説く姿は、最高指導者にふさわしいと感じさせる。日々の実践を通じて、菩提心を体得されているダライラマにして本書のような良書が生まれるのだと思う。さらに菩提心についての理解を深めるために他のチベット仏教(密教)の書も続けて読んでみたいと思わせるに十分な良書である。これまでは、政治的な困難から亡命をしている方としてしか見ていなかったが、仏教指導者としても賢者であることを、理解させてくれた本書に感謝したい。菩提心を自分のものとすることができれば、日々の生き方もずいぶん楽になるであろう。しかし、仏教の修行なくして容易に手に入れられるわけではない。その深遠さにも心打たれるものがある。
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