紙の本
運命の皮肉さ
2001/02/14 18:54
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投稿者:亜美 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひと事でいって、題材が重いです。友人の死に関する謎を解明しようとして、次々と隠されていた真実に気がついてしまう主人公。その後、どうなってしまうのかが、気になりました。
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トマス・H ・クックの本は 期待を裏切らず面白い。
これも謎が段々明らかになって 最後は思いがけない結末。
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はい。作家が外国の方です。未知の世界です。
海外の物は映画で見た方が早いと思う私です。(全てが映像化するわけではないが)
和訳は翻訳する方に寄ってだいぶ印象が変わりますから…なかなか手に取れません。
日本人以外の習慣や考え方が理解できない。知識の無さが浮き彫りに…。
タイトルが気になります。
闇をつかむ男。イケメンであってほしい。
若くてもおっさんでもいい。
ミステリーでしょうか?
表紙がずたぼろのドアですね。何を表しているのでしょうか?気になります。
――――――
時間に追われながら読み進めてしまったので、今となればもっと時間に余裕を持ってじっくりと読みたかったと後悔しています。なぜならば、後半に怒濤の如く謎が謎を呼び、次々と明らかになってゆくからです。
うっかり読み落とすなんてことはしたくない位、小さな事も後で繋がってゆくかもしれないからです。
裁判シーンが出てくるのですが、慣れ親しい状況ではない上に日本とは違う感じにポカーンとしてしまうかもしれません。しかし私は海外ドラマが好きなので(裁判シーンはドラマの十八番)想像はできました。
もしかしたら、事前に裁判シーンがじっくり描かれているアメリカのドラマか映画を見ておいて弁護士はこんなこと言ったり、狙ったりするんだ。と踏まえた方が楽しめるかもしれません。
苦労したのはこの本は人名がたくさん出てくるというところ……。
ただでさえ外国名が聞き慣れないのに、次から次へと出てきて『これは事件に関係ある人? 関係無い人?』と混乱の極み。(笑)
地名か人名かわからなくなったことも(笑)
著者の癖を飲み込むのに時間がかかった気がします。
さて闇をつかむ男は誰だったのでしょうか?
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亡くなった友人の追っていたものを受け継ぐ天才的記憶力をもつジャーナリスト。
謎解きの疾走感は、全体で540ページもあるだけに格別。謎が解けたかと思うところで落としてくれるのもいつも通り。
「天才的記憶力」であれば、天才科学者とか天才軍師とかと違って作者自身が天才かまたは天才を知っているかにかかわらず、「こんなの天才じゃない!」と言われることもなくストーリーの展開を助けてくれる能力なのでうまいなと思う。
邦訳の題の付け方もいつもながらセンスがいい。
これだけ「血の起源」が入り組んでいるなら、主人公とドーラが異母兄妹と言う設定だったらもっと切なくなったと思う。キリスト教国では不謹慎と叩かれるのかもしれないが。
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犯罪ノンフィクション作家のキンリーは親友の保安官の変死の知らせを受けて故郷へ帰った。そして事件の足跡を辿るうちに奥底にある記憶を思い出す。異常犯罪、回想の殺人、スピーディーな展開にページをめくる手が止まらない。猟奇殺人や幼児虐待のミステリは多くあるが稀代のストーリーテラー、トマスHクックにかかると一味違う。面白いです。
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主人公のキンリーはニューヨークに住む犯罪ノンフィクション作家。ある日、故郷の幼い頃からの親友であるレイの死去の知らせを受け、故郷に戻る。レイの死因は心臓発作による突然死であったが、生前、何かを調べていたようである。レイの娘から、父親が何を調べていたのかを知りたいと告げられたキンリーはレイの調べていたものが何かを調査し始める。それは、キンリーやレイがまだ子供の頃に起きた少女の殺人事件に繋がっていく。キンリーは、故郷に腰を落ち着けて本格的に事件の調査を始める。
文庫本で500ページを超える長い物語である。キンリーが当時の事件の調書や裁判記録を読み、関係者にインタビューをしながら、徐々に事件の核心に近づいていく様子が描かれているが、物語の展開はゆっくりとしている。そのゆっくりとしたテンポにT.H.クックの重厚な文章がよく似合っていると思う。
最後の結末は驚くべき内容であるが、個人的には、やや唐突な感じを受けた。それでも、キンリーが一歩一歩真実に近づいていく(あるいは、時に真実から離れてしまう)様子が美しい文章で書かれた読み応えのあるミステリーだった。
T.H.クックは古いミステリー作家だ。かなり以前によく読んでいた。最近、たまたま「死の記憶」という作品を読み、その面白さを思い出し、未読の作品をあらためて読み始めている。あと、何冊か未読の作品が残っているので、楽しみながら読み続けたい。