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納得できない辛いことも、腹の中になんとか納めてそれでも生きていくしかない人生の不毛さ。事件を通して大きく変容していった男たちの生き方そのものに心を打たれた。
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この義兄弟は何処へ向かうのか…。一瞬答えが見えたかと思ったけど、読み返してみるとそうでもないような…やっぱりもやもやしたまま終わる。
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いろいろなものを失い、これからも失っていくのは分かっていたが、失うという言葉は適切ではなかった。葉を落とし実を落とした落葉樹が枯れはしないように、また一つ節目を移動したというべきだった。
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この人はもうコレでしょう!!!
『マークスの山』か迷いましたが、やっぱここは『レディ』で。
ずっしりキタ話でした。。。
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「グリコ・森永事件」を題材にした小説と世間一般には
いわれている作品です。
が、何分「グリコ・森永事件」について、当時幼かった
のでそれ自身については考えず、
企業恐喝+警察小説
として読みました。
上巻は企業恐喝を実行する5人の、実行に加わる
動機にいたるまでの心情を、共通の趣味である
競馬の丹念な描写に重ねて描いています。
そして日之出ビール社長誘拐の実行。
誘拐された社長自身の心情、恐喝された
企業の身動きとれない現状等々が加わっていき、
高村作品らしい緻密な描写が恐ろしいほど細かに
かかれていきます。
この事件を単なる現在の事柄への復讐劇に
せず、戦後50年の日本社会の歪みが生んだ
ともいえるものを背景に描いているところが、
高村作品らしいなあと思わされます。
作品は犯人たち、企業、報道、そして警察の
視点から構築されていきます。
高村作品お馴染みの合田警部補が、
代金の受け渡しなく開放された日之出ビール
社長の城山の警護役という名の偵察役に
つき、任務の中で城山と心通わせたり、
警察という仕事に熱意をもてなく脱線していく
様子など、他の作品同様に、決して文体は
軽くなく緻密。でもやはり読み出すと止まらない。
読書に没頭したいときにお薦めの作品です。
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ストーリーの緻密さにはやはり舌を巻きます。
ほんとにおもしろい!
こんな骨太の作品は高村薫にしかかけないと思う。
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まぁ、苦労するだろうとは思ってましたが、上下巻読了に1週間は予定外でした(^^;
グリコ事件をモデルにしていますが、他の社会犯罪も絡みます。犯人グループ、被害の大手ビール会社はキリンをイメージし、警察、新聞社、総会屋に株が加わり、しかも人物描写や設定が丁寧に書かれてある。秀作ですけど、疲れます(笑)ただただ、ここまでよく調べて書けるなぁと感服。競馬場のやりとりなんて、頷きながら読んでたり・・
ミステリーになるんでしょうか?推理というより、最初から犯人はわかってますから、タイプとしてはコロンボ?いや、まさに手に汗を握って進行を追っていく感じです。誰が主役かわからない。それぞれの分野の代表を中心にした群像?社会派サスペンスでしょうね。それにしても、長く重かった。この作品の欠点は息抜きがないことかもしれません。寝転んで楽しめる本じゃないなぁ〜(゜ー゜)(。_。)ウンウン
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この作品の感想は上巻の方で。特に何かが書いてあるわけでもありませんが。
ところで、高村さんの作品って、男同士の熱すぎる情が必ずありますね。
既婚者だろうが工作員だろうがヤクザだろうが女装してようが。
それで作者は女性なのかなと思ったのですが。
(作者には然程興味がないので作者紹介はほぼ読まない。)
この作品もそうだけれど、「李歐」は究極でしょう。あ、「リヴィエラを撃て」とか「黄金を抱いて翔べ」とかも
結構なもんなんですが。社会派な作家なのに、高村薫と聞いて思い浮かぶのはまずそこです。
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映画化もされましたが、やはり活字で! この膨大な話は2時間枠に収めるのは無理がある。 ダイジェスト的に見るのはイイと思います。
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図書館で借りて読みました。
だからレディ・ジョーカーなんだね。とわかりました。
ちょっぴり救いがあってよかったです。
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詳しいコメントは「上」の方に。
あと、自分的には最後にやや同性愛的な匂いがしたのが「らしいな」という感じでした。
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ブックオフで叩き売られていたので再読した。
企業トップや新聞記者や警察の仕事っぷりがとてもリアルに見えて、この人はどうしてここまで書けるんだろう、といつも思う。
この人の本は、読んだ後は重苦しい気分になるけど、思い出したように読みたくなる。リヴィエラとか原子炉テロの話とか、また読みたいなあ。
あと、なんでこの人の本はホモっぽい方面に行くのだろうか。そこだけ止めてほしい。
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「集団に属する小じんは一体どのように生きていけばいいのか」
読んでいる間、そう自分に問いかけずにはいられなかった。
あまりにも巨大化してしまった現代社会の複雑に絡み合った暗闇はまるでインフルエンザの感染経路のようだ。そこに生き、その不条理さや歪みを飲み込み、時に反発し、時には全てを投げ出す人々の喘ぎ声や存在そのものを緻密な文体で描く本書に答えの一角が潜んでいるのではないかと思う。
犯罪過程そのものが目的であり、それを媒体に変化していく人々の心の闇の叙事詩は確かに真実味を帯びているものだった。
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愚弟の本
内容(「BOOK」データベースより)
犯罪が犯罪を呼び、増殖し続けるレディ・ジョーカー事件。犯人たちの狂奔と、それを覆い尽くす地下金融の腐臭は、いつ止むのか。そして、合田雄一郎を待つ驚愕の運命とは―高村文学の新たな頂点を記す、壮大な闇の叙事詩、ここに完結。
合田雄一郎の葛藤が手に取るようにわかる。
あと一つのつめができない。それはなぜか?
とてもいい作品でよんでよかったと思います。
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上下巻読み終わるのに一ヶ月以上かかったかも。
意図したわけではないのだが、前回の『照柿』に続いて合田シリーズを選んでいた。
同和問題、新聞記者、大企業、株や、次から次へと突っ込んだ内容が出てきて、どれほどの取材を重ねればこれほどのボリュームを書くことができるのか驚愕しながら読み進める。
最後の方は、肝心のレディージョーカーよりも、合田がどういう着地を見せるのかそれが楽しみだった。
『照柿』での合田の動きは少し不可解な部分があったけど、こういうシリーズの登場人物だと思えば納得できる。著者が合田を可愛く思っているということで、私がそれに気がつかなかっただけだ。
こうなると『マークスの山』も読まねばと思いが浮かんでくるのだが、もうしばらくはちょっと軽めの本を読みたい。
(合田シリーズのファンサイトを見つけたのでリンクしておく)
http://donguri.sakura.ne.jp/~shell/godaholic/