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よかったなぁ。
登場人物全員が頭の中でくっきりと像を結ぶ。
本著に登場する全ての人々がとにかく良かった。
著者の作品は、とにかく登場人物が良いです。
私や、私の周りにいる人は、いわいる「一般人」と呼べる類の人種ですが、一人ひとりと話してみると、とても個性豊かで、それぞれにドラマのある味わい深い人生を送っています。
高村作品のそういう視点でじっくりと濃ゆいまでに描かれた登場人物達がとても素敵です。
飛び道具みたいなへんてこなキャラを登場させて人目を引こうと足掻いている三流作家とは激しく全然全く違う。
素晴らしい作家で素晴らしい作品でした。
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あいかわらず、あまり親近感のでる登場人物はいないですねえ。
でも、話は結構引き込まれます。
おもしろかったです。
オススメしますが、字も小さく、中身も多く、話も結構重いので、本を読みなれた人でないと、きついかも。
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骨が太い。社会派小説。
その昔、僕が幼稚園くらいだった頃、
世の中は、グリコ事件に揺れていた。
何が何だかはわかってはいなかったけど、
すごいことが起こっているんだって、
子供心は不謹慎にもわくわくしていた。
うっすらそんな記憶がある。
そんな子供心の裏の世界では、こんな世界が広がっていたのだね。
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後半は一気に読み進んだ。前半ちょっと流し読みした部分が後からわからなくなったりしたけど、面白かった。
登場人物が多く、場面ごとの書き方で映像として頭に入ってくる感じ。
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★★★★★ やっと読了。どっと疲れた(いい意味で)。本当に悪いヤツらは誰だ。巨悪を前にすれば、本筋の誘拐犯ブループのしたことが善行にすら見えてしまう。長く深い物語に、たくさんのキャラ一人一人に愛着が湧いて、「やっと読み終わった」と思うと同時に読み終わるのが寂しくて、特に最終章は何度も何度も読み返した。加納と合田はその後どうしたんだろう。会ってどんな話をしたんだろう。『マークス』から「もしや?」と妄想膨らませてた2人の関係が、精神的に深く繋がっていたことが嬉しい。『太陽を曵く馬』が早く読みたい [
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【少々ねたばれ】ラストなぜあんな少女漫画のようなハッピーエンディングなんですか...途中でも身悶えするような場面(「祐介!」とか...)がちょいちょいあったが、さいごで毛髪全部もってかれましたごちそうさま もちろんそれ以外の要素も高村薫独特のスーパーリアリティにふさわしくとても緻密に力強く情景を描いていてすばらしい。長いのもあってちょっと前半はだるいですが こんなにすばらしい作品のなかにほもを見れてわたしは本当に幸せだよ...
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「結局、なんだったんだ」というのが一番最初に浮かんだ言葉。
善と悪、生と死、個人と組織、簡単には割り切れないと分かっていても遣り切れない。
社会とはそういうものだ、としか言えないのだろう。
高村薫の話は相変わらず骨太で読み応えがあり、社会経験の少ない身としては分からないことだらけであり、尚且つ分量があって疲れるのだが、どうしようもなく引き込まれる。
みんなどこかしら狂ってる。
そこにたまらなく惹かれるのかもしれない。
そう感じる自分も狂ってるのかもしれない。
ラストのなんともほのぼのとした風景とそこにたたずむ悪鬼が印象的だった。
もちろん、合田と義兄の歯がゆいやりとりも…(笑)
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最後は怒濤のごとくですな。
社会、組織の中であがき、もがく男たち。より大きな流れにのみ込まれ、犯意さえも、翻弄される・・・・。
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上巻より断然面白かった。この人の文章に慣れてきたのかも。
たぶん今の日本もこういう社会なんだろうけど、あまり深入りしたくない社会だ。
途中から合田さんがカッコいいなぁと思って読んでたけど、最後の義兄とのやりとりにびっくりした。そんな展開アリ!?
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上巻に続き長かった。警察、マスコミ、企業、諸々のそれぞれの視点が細かい描写をふまえてめまぐるしく動くので、図書館期限の2週間で毎日少しずつという読書スタイルでありながら慌てて読むには合ってなかったかも。小説慣れすると、こういったタイプの小説はすごく面白くなると思うけど、初心者の僕にはまだ無理でした。それにしても、作者さんすごい知識量。
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久々に再読しました。あー面白かった。かなり詳細を忘れていた自分に驚きましたが・・。合田と加納の関係や他の合田作品との連携が気になって、やはり三度目のマークス、読もうかと思っております。黄金を抱いて飛べからずっと裏切られることのない充実した内容、重量感。すごく好きな作家です。物井やヨウちゃん、半田の住む町工場の並ぶような下町エリアと、城山社長が住んでいる山の手のエリアを、同じ大田区で描き分けてるところとか、ビール会社、警察、新聞社というそれぞれ大規模な組織をどれも不足なく読ませるところとか、もうとにかくこの人にしか書けないと思います。上下段で、上下巻、長いけど読んで損はありません。でも気力体力のあるときのほうがいいかな。
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重厚です。登場人物ひとりひとりの心のうちがすんごい深いところまで語られます。そして社会の有り様もめちゃくちゃ細かいとこまで描かれてます。おなかいっぱいになります。
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話はたしかにおもしろいが、描き込みが多すぎて辟易とする。こういうのを情報小説というのか(衒学とは違う)。とにかく長過ぎ。ここまで描き込まないとリアリティーが生まれないとでも思っているのだろうか。
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骨太の文章。
広範囲によく調べられた内容。
そこに職を全うするものの苦悩・喜びが
溢れている。
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壮大で重めでした。上巻同様地の文が長く、斜め読みでも時間がかかりました。ドラマも見たけど少し違うところもあって、それぞれでした。ただ、小説の方の義兄との関係はどうなんだろうなぁ。