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かつてこれほどまでに上杉景勝が持ち上げられている小説があったでしょうか(笑)連作短篇のような形式なのですが、多くの登場人物を出しそれぞれに個性を出させ更にひとつの話に纏め上げる作者の力量が凄い。
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改めて関ヶ原の戦いが全国規模の壮大な戦であった事を感じます。
様々な心情を描く事で武将達の人間臭さが良く表れていたかと。
関ヶ原モノには珍しいスタイルの物語です。
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関が原の戦いを、様々な人物の視点から描く連作短編集。
徳川、石田、小早川はもちろん、
鳥居、藤堂、氏家などマニアックな人物にも触れられており
とても読み応えがあります。
個人的には、とても好きな作品です☆
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まさに群雲。少し欲張りすぎの感もあるが力作。
上巻は関ヶ原前夜までだがかなり読み応えがある。
戦国時代が好きならお勧め。
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こういう関が原の描き方は他にないんじゃないかと。徳川家康や石田三成のような主役だけでなく、マイナー大名まで含めて様々な人物の視点に立って豊臣家への思いや、なぜ家康方につくのか、何故石田方なのかが描かれていく群像劇。上杉景勝がややかっこよく描かれすぎかな、と思わないでもないけれど。司馬某の「関ケ原」みたいに変な艶ごとが一切描かれないのがいい。硬派といっていいけども読みやすい。大河ドラマの「真田丸」や「葵三代」など見ていると、描かれ方の違いや、もしかしてこうだったんだろうなあと想像をふくらませることができるのでいいですよ。
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~全巻通してのレビューです~
いやー長かったですね。上下巻とも700ページ近くありました。でも、面白かったですね。
内容ですが、題名に「群雲(むらぐも)」と付けているだけあって、登場人物を一人一人丁寧に描いていて、それが群がった雲のようでした。
司馬先生の「関ケ原」が家康と三成の対立を軸にしていたのに比べて、そこが大きな違いでしょうか。
他には、上杉景勝の描写に大きくページを割いていて、
福島正則は「関ケ原」ではただの酒呑みだったのが、わりとマトモな人に描かれてました。
また、島左近の描写は少な目でしたね。
「関ケ原」と本書を読んだことでそれぞれ着眼点が違ったので理解が深まりました。
また両書とも合戦に入るまでの駆け引きに大半を費やしていますが、やはりそれあっての関ケ原なんですね。
合戦のシーンは陣の配置がごちゃごちゃになりそうだったので、youtubeの3分でわかる関ケ原みたいなのを参考にしました。わかりやすかったです。