紙の本
村山さんの処女作
2005/09/13 13:42
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ロングボーダー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この「もう一度デジャ・ヴ」は、
村山さんの処女作だそうです。
この作品を書いた時は、まだ、
物書きとしての心構えもできておらず、
若書きだと、村山さん本人が後書きで書いています。
ストーリーは、凝っているとか、
オリジナリティを感じる作品ではなく、
何処かの映画で見た事があるような気すらしますが、
女性の視点から書かれた、男性主人公の感情などは、
今の作品にもつながる、村山さんらしいものだと思いました。
ストーリーに入りやすく、読み入ってしまいました。
簡潔に言って、面白かったです。
現在と前世の物語が
各章で交差しながら進むので
判りやすかった。
エンディングも、
その先の物語を読みたくなるような
いい終わり方だった。
ジャケットのデザインは、酷いと思う。
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投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現世の物語と前世の物語が交互に綴られていく本作。
前世編でも前々世とのつながりが示唆されており、運命の恋人と何度でも巡り合うべく定められているらしい。甘い記憶と切ない別れをくり返し、彼らはまた巡り合えた。今度こそ幸せになってほしいと願わずにはいられない。
読後感もさわやか。
紙の本
読者のデジャ・ヴ
2004/04/03 01:43
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投稿者:KAZU - この投稿者のレビュー一覧を見る
村山由佳さんの作品の原点を知ることができた。僕は「天使の卵」が原点だとばかり思っていたが、そうではなかったことが本書を読んではっきりとわかった。
現代の高校生の「僕」と、200年前の忍びの「俺」、二人の主人公で物語は同時進行してゆく。両時代の主人公を取り巻く人間関係が相似していることや、エピローグにハッピーエンドを配置するところ、それらの設定から導き出されるであろう結末が簡単に予測できるところなどに、「処女作」としての村山由佳さんの(ある種の)「未熟さ」を感じてしまう。しかし、その未熟さもまた本作品の良さであると強く思う。
「天使の卵」や「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズを先に読んでしまった僕には、本書「もう一度デジャ・ヴ」は読書中に文字通りデジャ・ヴ現象を感じてしまった作品であった。だけれども、もし僕が本書を一番初めに読んでいたとしたら、その後に多くの「めちゃくちゃ切ない物語」を執筆されるであろうことを自信をもって予期できたと思う。それは、「村山フリーク」である僕の自惚れかもしれないが。
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村山由佳さんの他の作品は大人っぽっすぎて合わないとゆう。
でもこれは合いました。他の作品に比べると確かに粗い感じはしますが、ファンタジー性がなんとも言えず。『スピード感があり一気に読めました。
今になって考えると主人公の武志くんって高校生だったんだな−若いな−とか思います。
それならば、僕とおりんがいつかまためぐり逢っても、必ずまた引き裂かれるなどと考えなければいけない理由がどこにある?』って台詞がじわりと。なんかもう最後まではらはらする一冊です。
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何か、こう、エロゲのシナリヲを呼んでいるような印象。現在と過去を行き来する構成が嫌いだし、主人公の葛藤などもいまいち。少年向けなのでしょうがないといえばしょうがないが、村山由佳らしさを残しながら、村山由佳のよいところを徹底的に殺しているといった感じ。残念
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みなさん書いているが、村山由佳さんらしくない作品ですね。でもあとがきを読んで納得。『天使の卵』よりも前に書かれた作品だったのですね。今までに読んだ、他の村上由佳さんの作品とは違うけど、おもしろかったです。変な先入観なく読めたらもっと良かったのですが。残念。
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既視感と生まれ変わり、そして運命の恋人。
あとがきにあるようにファンタジーでハッピーエンド(?)
処女作であるというこの作品、
村上由佳らしく年下の男の子という設定がうれしい。
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前世モノ+恋愛モノ。何がすごいって、主人公の現世での「運命の恋人」が最後にチラッと出てきた(だけの)保健室のセンセだってところかと(笑)。こんなところでも年の差恋愛なのが村山節?
もうちょっと伏線が欲しかったような気がしないでもなく。(2004/12/31)
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―どうして今まで気がつかなかったのだろう。彼女は、あのときと少しも変わらずに、こんなに美しいというのに。
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テレビに映し出された風景に僕は覚えがある。行ったことはないのに、確かにこの情景を僕は知っている──。高校2年生の矢崎武志に起こったのは既視体験デジャ・ヴ。彼は意識を失う度に、はるか昔、生まれる前の世界を体験する。その世界で彼は戦国の忍びの一族だった。前世で何があったのか、なぜ過去を追体験するのか。運命の人に再び出会うため、時空を超えて駆ける青春のリフレイン。
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題名からは想像できない感動をよんだね(笑)
デジャブってみんなあるよね?私よくあるんだ〜
こうだったらいいのにな〜って思った!
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今まで読んだ村山由佳作品はたくさんあるけれど、それらに比べるとかなり異質に感じられる作品。でも、だからそこかなり新鮮でもある。
ある日、自分の目の前に映し出されている映像が、行ったことのない場所なのになぜか知っているとしたら・・・既視体験・・・・矢崎武志が体験したのはまさにそれだった。生まれる前に起こった世界を夢の中で何度も経験する。そして、そのときに毎回現れる同じ顔の女性。運命の人・・・そんな予感を感じはじめた武志は、ついに動きはじめた・・・・
自分だったら、生まれる前の過去、つまり前世を信じるだろうか?
それも、どの時代でもめぐり合う運命の人がいるなんて・・・そしてそれは今の自分にも当てはまるかもしれないなんて・・・。
過去と未来を行ったりきたりするこのお話は、それを信じたくなる、そんなストーリーのように思います。
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んん!?と思ったなー。全然彼女の作風と違うように思いました。時代を行き来するっていう点では少し年齢層低めなんかなーと思いました。
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不思議な設定の話で面白かったです。前世では認められなかった恋愛が…っていうロマンチックな話です。人物の名前もキレイだし、読み終わった後も浸ってしまいました。
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これはもう本当に本当に本当に大好きなお話です!本当に好きですね。一番好きと言っても良いぐらい好きです。村山さんの作品にしてはめずらしく(?)ハッピーエンド…と言うかこれからに繋がるわくわくで終わると言うか。すごく好きなお話です。こんな恋してみたいなぁ…