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丸谷才一のエッセイはふむふむと勉強になることたくさんで楽しいね。
後醍醐天皇の「醍醐」は乳製品を指す意だったのか!?
解説も秀逸だった。
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前にも書いたやうに思ひますが、時折無性に丸谷氏の文章を讀みたくなる事があります。
しかし小説家としては寡作ですからね。仕方なくエッセイです。もつとも文筆かとしての丸谷氏の本職はこちらの方なのですが。(本当の本職はフランス文学者)
あひかはらず旨いですね。肩に力が入る事無く淡々と。獨特の歴史的假名遣ひです。
時折といふか、しよつちゆう脱線するのも藝の内。時に嘘つぽい説も有りますが、そこは知的遊戲と割り切りませう。
ただ、昔讀んでた頃より冗長になり、少しだれてしまふやうな氣がします。もつとも、こちらが年を取つたせゐかも知れませんけどね。
ちなみにこの文章”NOX
INSOMNIAE(
http://yasuda.homeip.net/misima/misima.html)”で訳させてもらいました
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谷川俊太郎さんの『ベートーベン』という詩を扱ったエッセイがたいへん気に入った。丸谷さんはこの詩から芸術活動におけるライターとプレイヤーの関係に話を展開させていくのだけれど、その自然な話の運び方には感心すること頻りであった。この辺の事情については解説で仏文学者の鹿島茂さんが指摘していて、丸谷さんのエッセイはその内容もさることながら、話の運び方が実に見事である、と読者に丸谷氏が用いているレトリックにも注目するよう促している。