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緋色の記憶 みんなのレビュー

文庫 1997年アメリカ探偵作家クラブ(MWA)エドガー賞最優秀長篇賞 受賞作品

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みんなのレビュー47件

みんなの評価3.7

評価内訳

43 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

田園小説のような味わい

2002/05/16 18:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろぐう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 これはミステリファンの中では好き嫌いが分かれるだろう。1997年度のMWA最優秀長編賞を受賞した作品だが、限りなく普通小説(メロドラマといってもよい)に近い。5年前に書かれたとは思えないくらいゆったりとした、いわゆるジェットコースター小説とは正反対の、田園小説のようなお話。
 舞台は1920年代の保守的な小さな村。登場人物も少なめで、語り手の老人が少年時代に起きた事件を回想するという設定。登場人物も事件も、少年の目を通したフラッシュバック的な回想として語られ、登場人物たちがどんな心理だったのか、どんな行動をしたのか、実際にはどんなことが起こったのかということが、のらりくらりとヒントを小出しにしながら、読者の想像にゆだねられるように書かれている。
 というと退屈な作品と思われるかもしれないが、これが意外に面白かった。久々に物語の世界の中にどっぷりとハマって、本を読む楽しさを満喫することができた。ミステリとして考えても、展開やラストのツイストがほぼ予想通りであったにもかかわらず、謎解き主体の本格物よりもはるかに読後の充足感が高かった。普通小説として捉えても、そんじょそこらの純文学作品よりも文学的な感動を得ることができた。
 特に良かったのが、登場人物の誰ひとり憎めなかったこと。古い価値観や因習にとらわれ、異質なよそ者であるヒロインを追い詰める敵役を含めて、その人々の背景に偶然や必然を超えた人間存在の虚しさ哀しさのようなものが漂っていて、憎むことができないのだ。かなり共通項の見られる『レベッカ』あたりが好きな人にはお薦め。

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紙の本

思いやりが裏目に出る悲劇

2001/10/10 19:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:がんりょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

校長の息子は何をみたのか?
何があったのかは終盤まで明かされず、何かが起こったという前提で物語が進む。
そのせいか、前半はすごくいらいらさせられる。
最後に、何が起こったかが知らされたとき無力感に襲われてしまった。
人の好意や思いやりがこんな悲劇を起こすとは...

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紙の本

the

2001/01/19 02:45

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松内ききょう - この投稿者のレビュー一覧を見る

 老いた<わたし>が語る、あの日の記憶。家族、友人、ある日転任してきた女性教師、将来の悩み、初恋の甘い感傷…フラッシュバックのように章ごとに呼び起こされる、せつなく、そして時に忌まわしい青春時代の記憶は、一体読者に何を語ろうとしているのか。連載小説のように読者を引きつけて離さない、手法の妙技が光る。誰が誰に何をしたのか、少しずつ明かされていく事実が後半一気に結びつくとき、さらに悲しい事実が待っている。謎を謎として残した、その理由の説得力に、ただ読後ため息がもれた。

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紙の本

深い余韻を残す傑作

2001/01/17 18:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大鳥啓介 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は主人公の老人の回想録といったかたちをとる。カバーのイラストを見ても想像できるように全体的に静かで暗い作品である。最初は話がなかなか展開していかないが、謎を小出しにしていくのが効果的で、長編ながら飽きることなく一気に読むことができた。
 内容としては派手な展開があるわけではないが、ミステリーでありながらそれにとどまらず、いろいろな要素の入り混じった作品であるように感じた。
 最後の数ページの記述が深い余韻を残す。

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2005/06/04 23:00

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2006/06/02 15:31

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2007/06/17 15:56

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2000/08/31 23:02

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2008/12/26 12:27

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2010/04/03 14:19

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2010/09/16 18:30

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2010/10/20 23:30

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2011/02/08 19:38

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2011/04/03 21:45

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2011/04/18 17:34

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