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紙の本
主人公が魅力的。
2002/03/08 14:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みやぎあや - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガンの特殊な治療法を開発して失踪した学者が、製薬会社に50億の取引を持ち掛けた。上司の命令でその対応に当たることになった廣瀬は裏の真相を知ることになるが…。
不老不死の新薬を巡る、異色のミステリーです。物語のあちこちに観念的な要素が入り込み、謎をかけます。著者の図子先生はコバルトなどの少女小説も書いている方で、そのためか若い女性が好みそうな男性をさらりと出してくることが多いのですが、中でもこの作品の主人公の廣瀬がやたらと優秀な美形で、思わずふらっとよろめいてしまいました。作品自体もよく出来ているのでオススメ。
紙の本
サスペンスではあるけれど
2001/05/29 04:09
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:春都 - この投稿者のレビュー一覧を見る
遺伝子治療の斬新な方法を完成させたあと失踪してしまった倉石という学者を追い、世界中の製薬会社が争っていた。
そんな折、一度は倉石によってガンを治癒した患者の遺体が盗まれてしまう。その患者は回復と同時に「若返っていた」ようだという。
ガン細胞の持つ特殊な性質を反映させながら、「生きること」を問うている。それには否応なく人間の欲望がむきだしにされ、本来手段であるべきものが目的と化してしまう。
大昔から取りあげられる「それ」だが、果たして技術が完成されたとき、福音書に書かれた甦った死者・ラザロのように「帰る」ことができるのだろうか。
たしかに上手い。この本を読むきっかけになった、『このミス』での千街晶之さんのコメント「真相の驚きなら、ここ数年間のベストだ」のとおり、トリックも伏線も巧妙でよく考えられている。
なのに、いまいち僕を捉えるものがないのは何でだろう。文章も読みやすいし、ストーリーも無味乾燥ではない。いってみれば「良質のサスペンスドラマ」を観ているような感じだったのかもしれない。最後までのめり込むことができず、惰性でページを繰りつづけた。
でもそれはたぶん、僕の読み方が悪いのか、期待したものと多少違っていたからであって、作品自体は優れている。ただ、半年後くらいには間違いなく記憶から抜け落ちている作品だろうとも思う。
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