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サンタのなつやすみ みんなのレビュー
- レイモンド・ブリッグズ (さく), さくま ゆみこ (やく)
- 税込価格:1,430円(13pt)
- 出版社:あすなろ書房
- 発売日:1998/05/01
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絵本
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高い評価の役に立ったレビュー
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2001/07/04 14:51
「サンタってさ、クリスマスじゃないときはどうしているの?」−−夏休みに子どもと楽しく考えるきっかけに…。見事な書き込みのコマ割り絵本。
投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初に余談になるけれど、日本でなかなか根づかないコマ割り絵本(コミック絵本)について。
絵本は「幼児向けの本」として分類され書店や図書館に送り込まれてしまう日本においては、この本のようなコマ割りの絵本がどうも定着しません。それは、この手の本が実際には本をひとり読みする小学校中学年以上にふさわしいので、幼児向けの絵本棚に行ってしまうと、埋没して本来の読者に見つけてもらえないからだと思います。
日本の絵本作家でこの形式にトライしたのは、「よい絵本」にも選定されている『いたずらララちゃん』−−絵本界のトップを夫婦で走りつづけている作家の実験的な作品です。
一部のページにうまくコマ割りを取り入れているのが『となりのせきのますだくん』シリーズ(作家の武田美穂さんは、テレビアニメ「やんちゃるもんちゃ」のキャラを考案)。最近大人気の「バムとケロ」シリーズも同じ手法です。
それから『ぼくはマーくん くまのこです!』というかわいらしい絵本もあります。
さて、ようやく本題。この本の作者は映像化もされた『ゆきだるま』(スノーマン)や『風が吹くとき』で有名な絵本作家です。リアルでありながらファンタジックな絵柄が魅力的です。
パジャマ姿で目覚めたサンタがお茶を飲んで庭仕事をしながら来たる夏休みをどう過そうか考えます。オフシーズンの生活を楽しむサンタの姿がこまごまと描き込まれていてとっても楽しい。
頭のなかに浮んだ「バカンス」にふさわしい土地はやはりフランスだろうということで、さっそく会話の練習を始めるサンタ。
泊まる場所はどうしようかというところで、すごい着想に恵まれます。なんと、愛車のそりをキャンピングカーに改造しようというのです。
美しいフランスの田舎に着いたサンタは、農家のおかみさんにミルクをわけてもらい、長いバケットを手に入れ、ベレー帽をかぶります。
いよいよフランス料理と意気ごみますが、クリームソース尽くしでいささかうんざり。翌日はおなかが痛くなり、トイレを求めて人の多いキャンプ村に移動。そこでトナカイや改造したそりのところに人が集まってきて困ります。
サンタだとばれちゃまずい。次の日、サンタはスコットランドに飛び、パブでウィスキーを飲んでタータンチェックのキルトを身につけご満悦。
でも川遊びをしようと裸で飛び込むと、あまりの寒さにびっくり。やっぱり暑いところがいいと、今度はラスベガスへ乗り込んで…。
いろいろな経験をしたあと、家へ戻ってきてみれば、すでに世界じゅうの子どもたちから手紙がいっぱい届いています。秋へ向けて仕事にとりかかろうとするサンタさんの姿に、子どもたちはきっと深く納得するものがあるでしょう。
ふつうの人のように生活しているけれど、やっぱりサンタさんは特別な人だということがよくわかる愉快な絵本です。
低い評価の役に立ったレビュー
5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2002/01/14 01:06
タイトル倒れ
投稿者:大網さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルは何となく興味を引きますが、中身は、つまらないただの漫画です。サンタクロースが夏休みにあちこちに旅行にでかけるというだけでストーリーにも工夫が無く、漫画としても(日本の漫画に比べると)稚拙で、あまりお薦めできません。