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立場も身分も違う、4人の医学生のそれぞれの境遇と交流を描きながら、それぞれが個性ある医師になっていく過程を追った話。
おもしろい。
医学に興味がある私には、超おもしろかった。
しかも、4人各々の章と、4人の交わりが描かれている章とで分かれていて、個々が1つの作品でもOKだし、全部を読んでもOKな、構成的にもおもしろくて好き。
こんな作家さんもいるんだね〜。
うまい!おもしろい!
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医学生の考えることって今も昔も変わらないんだなぁって思った。いろんなことが当てはまりすぎてて、リアルで面白かった!!
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古本屋でみつけて。
阿弥陀堂だよりと同じ雰囲気。素朴で誠実で、好きだなー。
医学部って、頭よいだけじゃ、無理だと思った・・・
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自分の将来に悩む医学生達の物語。当たり前だけど、医者も人間なんだなと改めて思った。はじめて対面する死を悲しみ、救えない命を前に無力感をおぼえ、辞めようか悩み続ける彼らの姿は今の私と何ら変わらないと思った。
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死や医者の存在について考えさせられる作品。主人公は医大生で、大学生という点では自分と若干似たバックグラウンドだったので話が結構身近に感じられた。
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今まで自分の中では謎が多かった医学部について、すこしは謎が解けた気がします。
それぞれが悩みや困難にぶち当たりながらも、目標に向かって頑張っていく姿に勇気をもらいました。
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和丸、雄二、京子、修三の医学部3年生からの成長を書いた青春医療小説。
この中にはゴッド・ハンドと呼ばれる医者が登場するわけでもなく、医療の日常を書いてある。それぞれタイプの違う四人が、解剖実習で同じ班になり、「死」に対する考え方が変わっていくところ、解剖に慣れていくところ、医者になる自覚を持っていくところ、逆に迷っていくところ、などは、筆者が医師であることもあり、とてもリアルであった。
最後に卒業してから十五年後の4人が登場する。医師は理想にのっとって医療現場に立っていると単純に思っていたが、やはり一人の人間なのだなと思った。ここに登場する医師は、特別かっこいいところがあるわけではない。物語性が特別あるわけではないのだけれど、引き込まれる文章だった。
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筆者は秋田大学医学部卒で芥川賞受賞者であり、特に地方の医学生にお勧めの本である。
医学部に入る理由は人様々である。さまざまなバックグラウンドをもっている人も多い。
そんな十人十色の学生誰もが、6年間の長い学生生活で必ず考えることがある。
それは、自分は医者に向いているのだろうかということである。この小説の中に登場する
4人もそのことについて悩まされ、成長していく。
たぶん答えはないのだろうが、考えるきっかけにはなるのではないだろうか。
(大分大学 学部生)
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舞台となるのは開設したて(1970年代)の秋田大学医学部、
主人公はその医学部の二期生4名(男性3名女性1名)。
コノ4名がご都合に入り混じった三角関係かな、
なんてありがちな想像をしながらページを繰ってましたが、、
そんなに単純な話ではありませんでした、面白かったです。
-それぞれの始まり、それぞれの想い、それぞれの道、そして、15年後。
言葉で綴られている情景が、映像イメージとして頭の中にも自然と浮かんでくる、
その中で登場人物たちが躍動している、そんな物語に出会えたのは久々でした。
久々に、学生時代の友人と酒を飲みたくなった、そんな一冊。
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秋田大学医学部時代の4人の医学生の共感できるしみじみとした話。自分の大学時代と重なった。
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こちらのほうにレビューが書かれています。↓
http://booklog.jp/users/ohsui/archives/4167545047
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間違えて第一生命を振ってしまった後悔から、現実逃避の為にESほっぽらかして読みました。。
秋田大学医学部を舞台に、解剖実習で一緒になった男女四人の医学生のお話。それぞれが個性的で、すごく面白かった!四人のその後の人生についても書かれてたし。作者が秋田大学医学部の出身らしいから、スゴくリアルだった。
あと、「カレーとカツ丼があるならカツカレーも出来るはずだ」みたいな学食のやり取りも、田舎の大学っぽくて面白いww
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南木氏は現役の医師であり、芥川賞作家です。
この物語は南木氏の学生時代の物語。
主要な登場人物は4人ですが、学生時代のクラスメートが全員重なっているようです。
学生時代を思い出しながら、とても面白く読めました。
自分で作品を残すことが出来るというのが とてもうらやましいと思います。
この本を読んで、私も何かを残したくなりました。。。
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これは創作ではなくてエッセイですね。というほどリアル。一応本人の分身たちが色々なキャラクタで出てくる創作。
できたばかりの秋田大学医学部での 成長と思い出。
それぞれのキャラクタが十分に面白く。
すぐに読み終えるほどの短編だがとても楽しめる、秀作。
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南木佳士作品の中では比較的読みやすい(親しみやすい)物語だったのではないか、と思っていたらあとがきで作者自身が「気を張りつめずに書いた」と語っていた。それぞれの事情を抱えて田舎の大学医学部にやってきた4人の登場人物。燦々と輝く太陽の下ではなく、一匹の蛍の光にぼんやり照らされて過ぎるような淡い青春の物語。