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アフリカ通の著者が、アフリカの風土・歴史を背景に、「食」を通じてアフリカの人々を描く。
アフリカのことを知らない人でも楽しく読める本。一つの食べ物に対して4ページほどなので電車の中や寝る前に気軽に読める。
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今世紀に入って大きな変化を遂げたアフリカ。アパルトヘイト廃止後もそれまでの統治と民族主義のはざまで、いまも揺れ動いています。そんなアフリカ各地を取材して書かれたのがこの「アフリカを食べる」。アフリカ大陸に興味があるなら、もう一冊「アフリカで寝る」とともに読んでおきたい本です。
ジャーナリストでありながら、松本仁一の取材スタイルは「飛び込んでいって現地の人と暮らす」というもの。だから報道記者のお決まりの視点とは違うアフリカを、克明に書きあげています。「食べる」と「寝る」は生活の基本。ここにこだわるから、戦禍のアフリカでさえも興味深く思えてきます。
マサイ族がウシの血にミルクを混ぜて飲む理由。アフリカでは猿を食べるが豚は食べないわけ。生活を共有することで、異民族の考え方の違いを知ると共に、その文化を大切さを説く姿勢は、すべての旅人が持っているべきものです。
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新聞で連載されたコラムの単行本。東西南北に大別した章立てでアフリカの食事情が詰めこまれている。
内戦や飢餓、政情不安とうんざりするような要素も含め、その土地の風土・習慣に根差した食が描かれていている。日本と比べあまりに異質な世界に対し、どうしてこうなのかも踏み込んで書いているため、単なるアフリカ食(どちらかというとゲテモノと感じる)の羅列に終わらず、食を通じたアフリカ事情が見えてくるいい本だった。
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1998年(底本1996年)刊行。朝日新聞のコラムをまとめたもの。内容は、アフリカ各地の食を見開き3~4頁で解説するもの。虫、ワニ、マンゴー、象、キリン、猿、白トウモロコシ、駱駝といったアフリカ特有の物産のみならず、鰯や羊等も。確かに、網羅的で面白いのだが、奈何せん短すぎて食い足りない。また、「食」に特化していない、つまり、所々、貧困・戦争・内乱など政治状況への批判的言説が混ざっているため、焦点がぼやけた感はある。
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全部読んでないから、評価は3にした。
アフリカの魚料理が気になって読んだ。
著者はアフリカでも魚料理を食べるのだが、どれも日本食のように食べていた。
イワシを踊り食いしたり、ティラピアを刺身にしたりなどだ。
できれば、アフリカ特有の魚料理について知りたかった。
もしかしたら、日本の魚料理は多様性に富んでいるのかもしれない。