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信長の不肖の息子・織田信雄はロウソクだけがお友達。父親があんなんで、信雄は自分だけの父親を求めるのですが…。読了後はせつなくなりました。
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この世の良識と教養を嗤い、血をわけた子を子と思わぬ、わが父、織田信長―。かくも大きな父に認められかくも大きな存在を越えようと、次男、信雄はひとり煩悶し、ひそかに伊賀忍びに戦いを挑み、初めて心を許せる大人に出会った。その名は明智光秀―。父と子であることの狂気と病、血と血が斬り結ぶ、相剋のドラマ。
彼は鬼畜、魔王。されど父なり。父・信長に認められ、父を越えようと、次男・信雄はひとり煩悶し、密かに伊賀忍びに戦いを挑み、初めて心許せる大人・光秀に出会った…。父と子の相剋を描く一大スペクタクル・ロマン。
2009.3.1読了!
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天正四年から本能寺の変、安土炎上までを信雄を主役に据えて。燭台を相手に、今度の戦は?敵の出方は?身内って何?父って何?などなど、一人作戦会議を繰り返す信雄がいます。鬱屈してる信雄と、更に鬱屈している(ように見える?)信長の話。蒲生氏郷もちらっと出てきます。
この作者の「死して残せよ虎の皮」も絶品です。
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織田信雄殿大好きな自分にとっては、主人公になれただけで物凄く嬉しかった為、中身を確かめもしないで衝動買いした。
しかし、期待を裏切らない(どころか期待以上の)内容の面白さに、気付けば時を忘れ読み耽ってしまった。
特に最後の数ページでは、泣けてきて仕方なかった。これ以降も彼が辿った人生を考えると、酷く切なくて、苦しくなった。
しかし同時に、それでも当時七十二年と言う歳月を生き抜き、織田の家を後世にまで残した織田信雄と言う人物に、私は拍手を送りたい。
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織田信長の二男である織田信雄が伊勢の北畠家の国主(北畠信雄)で、養父である北畠具教を殺害する直前から、本能寺の変の後までを描いています。
この本では、「主は自分で選ぶもの、父は天が選ぶもの」という言葉がよく出てきます。要は主と仰ぐ武将は自分で選べるが、父は選ぶことができない、という意味です。これは全く考え方の違う織田信長が父であることの苦悩をあらわす言葉として使われています。
↓ ブログにも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_25de.html
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明智光秀の謀反の理由としてこの本に書かれていることもあり得るのかなと思った。もちろん戦国武将の心理が昭和生まれの町人風情に推し測れるわけもないんだけど(笑)
天皇家への礼に代表されるような「形式」が骨の髄に染み付いてる光秀を虐めることは、信長にとっては何より愉快なことだったのではないか。
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人の悪い面ばかりを集めている。
気持ち悪い人物ばかり登場する。関わりたくない。そんな人物たちが、集団のトップで本当に組織が成り立つのかと、まったく納得できない。主人公の信雄だけでなく、伊賀者の百地も、北畠具教も、明智光秀も含め。
行きつ戻りつするので、読むのが嫌になる。
章はじめ、すぐに、その経緯はこうだった…と過去に戻るのでお話に入り込めない(=一緒に経験できない)。
「父」という存在に信雄が求めているものがわからない。
極めつけは、信雄が己の手で赤子を殺害する際、それしか手段がない、と読み手の私には受け入れることができなかったこと。