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「自分」という存在を徹底的に突き詰めて、責任をとる、ことを意識し続けた著者の言葉は強くて、そして、美しい。
角川の「ランティエ叢書」シリーズの本はたいていよいけれど、これはなかなか・・・。そもそも、"ランティエ=高等遊民"とは白州正子さんそのものなので、ピッタリ。編集も「名言集」のようなつくりになっていて、白州正子さんの他の著書よりも読みやすい。
「本は物理的には言葉を交わすことができない人とのコミュニケーション。豊かに生きるために必須・・・」と心から本の存在に感謝したくなる一冊。
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彼女の思想のすべてが理解できたわけではないけれど、日々考て暮らすことが背筋を伸ばし、彼女の言葉を明晰にしていくことが分かった。引用文は悩んだ時期に慰めらた一文。
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ひさしぶりにがつんときたよ。
ただいま、白洲家のブーム再来。
6-7年前と違うのは、次郎にはまっているのではなく、正子にはまっていること。
千絵の中では、次郎と正子は、
ボニー&クラウドのようなセットではないのよ。
だって、ジャンルも思考も違うじゃない?
ただ、好みのタイプは白洲次郎と言っちゃうわたくしとしては、正子に当然興味が湧くよねということで、がさっと万単位で注文して読み耽っている。
"若くとも一所にじっとしているならば、それは既に老いたのです。"
一箇所に留まっていない?きちんと意図的に変化している?
ルーティンをこなすだけになってない?
気晴らしすることや笑うことすらルーティンになってない?
この本は、若くいるために必要なことが書いてあるタレント本なんかと違う。というか正子自身が、若々しくいることに固執はしていなかったように感じられる。
題名はこんなだけれど、本当の趣旨はそこではなくて、正子自身の有している美意識を徒然なるままに書き記した文章を、編者がテーマに即してまとめて、こんな題名をつけたような感じ。
丁寧な文章は相変わらず。
何度読んでも、また新たな発見が、あるんじゃないかな。
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著者が言っているように本のタイトルが重要なのではなく、重要なのは本の中身であり内容だ。昨今のビジネス書のようにまず手に取らせようとするようなタイトルだが、内容はタイトルとは異なり、何度も読み返す価値がある。
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重量を持つ考え方に教えを見つけるけれど
読み進むほどに、ご本人の圧力に息苦しくなって
本を閉じてしまいます。
何をしって、どこまで読んでそう言えるのか?という
問いはあるだろうけれど、ほかの本に移りたい自分の気持ちに
正直でいよう(笑)
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全てにおいて断言してしまうところはまさに強い女性という印象。巻末の解説にもあったけれど白洲正子さんという女性は「偉い」のか「偉くない」のかわからない。とても自然体な生き方から独自の美意識や哲学を築き上げた方なんだろう。この本自体は様々な著書からの抜粋ということもあって唐突な印象を受ける部分もあったけれど、折につけまた読み返すにはちょうどいい。もっと深く自分を知り、この先を歩んでいきたいと思わされた一冊。
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白洲正子さんの印象は、強く、気品に満ち、勉強家で、女性らしい人。この本は晩年の正子さんのエッセイだが、想像していた以上にハッキリと、さらに好き嫌い全開で思う存分書き綴っていた。同感な部分もあり、そう感じないこともあったけれど、やはり白洲正子さんは存在感溢れる魅力的な女性でした。