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表紙がエグイ。
内容もエグイ。
嗚呼、でも読み進むのが少しも苦ではないのはどうして。
伝えたいことだの、本質だのよりも。
精液や糞尿や腐乱死体や、一切合切のものの匂いがしてきそう。
活字と活字の間から。
読んでいる自分の表情が歪むのがよくわかりました。
読むのを休むために、本を閉じると表紙の異形と目が合う。
と思ったら目がない。
ぎゃー。
痛い痛い痛い、やめてー、と心が叫びます。
とても。
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神の存在を信じたくても信じれない、もがく主人公に切なくなった。なんの疑いももたず、ただ純粋に素直に信じることが出来れば辛くないのに。
『すべての快感の本質は、反復にある』
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圧倒されました。
花村萬月さんの作品はどれも一文一文にものすごいエネルギーがあふれているけど、これはとくに熱のようなものを感じた。
支配と裏切りの快楽にあふれている。
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きつい暴力、性描写がありますが淡々としたイメージの文章。その様子が帰って歪みやよどみを感じさせます。強烈な人間描写が心に刺さってきました。
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世間から隔絶された修道院に隣接する農場で働く朧。殺人を犯し、少年時代を過したここに逃げてきた。影ながら暴力をふるいながらも、その奇妙な魅力で司祭やシスター、他の少年たちにもしたわれる。
わからない。やっぱりわからない。何が言いたいのかさっぱり。やっぱり、もう芥川賞作品を読むのはやめにしよう。
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なぜあの場面から鉱石ラジオが出てくるんだろうか。
ゲルマニウムのラジオの意味は何だろうか。
ま、深読みするまでも無いかも知れない。
言葉を十分に扱い切れていない。ちょっとへたくそ。
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芥川賞作品。花村萬月さんらしい描写が端から端まで並びます。読んでスカッとはしないですが、何か重いものを持っています
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人を殺し、育った修道院兼教護院に舞い戻った青年・朧。修道女を犯し、暴力の衝動に身を任せ、冒涜と倫理のはざまで揺れる日々。目指すは、僕の王国――世紀末の虚無の中、「神の子」は暴走する。
第119回芥川賞受賞
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食事中は読まないでください!
暴力、暴言、エロス(同性愛含)、腐乱などが多めです。
私は何度も顔をしかめました…主人公くんが面白かったけど…
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「言葉というのは、たいした発明だよな」
「どういうことですか」
「神の存在は証明できるだろうか」
「さあ。証明云々といった問題ではないのではないですか。信じるか、信じないか。神様に関しては、そういう態度以外の態度は、無意味ではないでしょうか」
「すると、存在は証明できない」
「眼に見えるお方ではありませんから、しかたがありません」
「同じく、神の不在を証明することは、できない」
「できませんか」
「できない。紙がいることを証明できないのと同様に、神がいないことを証明することはできない。僕は論理的な神の存在証明にであったことがないのと同様に、神の不在証明にもであったことがない」
「なるほど。アスピラントの私が言うことではありませんが、もともと、あやふやでしょう、神という存在。唯物論を信じる方は、神はいないと叫ぶのでしょうが、ただ叫ぶだけにすぎませんね。それでは神を信じる者を折伏することはできません」
「そういうことだ。たしかに神はあやふやだ。教子の言うとおり、唯物論者は神はいないとがなりたて、喉を枯らす。でも、神さえもちだせば、この世界のすべてを説明できる。つまり神様のせいにできる。神様という奴は、そしてそのあらわれである言葉という奴はなかなかに強力だぜ。核兵器なんて陳腐なものさ。赦すと言ってしまえば、勝利する。あやふやゆえの万能ぶりだ」
「それが万能にして全能なる神ということですか」
「いや。正体は、言葉。あくまでも言葉。神の実態は、たぶん言葉の万能ぶりなんだよ。言葉は現実を解説するが、現実ではない。現実自体ではないから、なんとでも言いくるめることができる。ところが、人は往々にして言葉を現実であると勘違いする。ほくそ笑むのは、哲学者と小説家だけだ」
「神様は、どこへ行ったのでしょう」
「ちゃんといらっしゃるさ。言葉の背後に、地味に控えていらっしゃるよ」
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すごく面白かった!!!
スランシス・ベーコンの絵が、またよく合ってて素敵!!
どこかで、繰り返しはギャグの基本だって聞いたことがあったけど、この本には、快楽の本質は、反復にあるとあった。
笑いも快楽の一種だもんなぁ、と深くうなづいてしまった。
いろんな人に面白かったって言ってまわりたいけど、キリスト教だし、グロイし、食事中にはオススメできない描写もあるので、人を選ばなきゃいけなさそう(笑)
始めての花村さん作品だったので、また何か読みたいと思います。
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僕はその浅ましくも切実な動作に、灼かれる教子の裸体を見た。
教子は灼かれたいのだ。
罰されたい。
打ち据えられたい。
神の鞭で犯されたい。
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閏日。
その存在の定かでない
漠とした
ぼんやりとした。
在るのかないのか
居るのかいぬのか。
雪。
障子越
ほのかに。
春。
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序盤から「臭い」に関する描写が多々あり、それがまた本当に周囲に漂ってくるような迫力なのですが、主人公達が嗅覚について語る場面(中盤あたり)を読んで納得。
薄暗くて湿っていて饐えた臭いが立ち込める修道院兼教護院。
信仰とその対象である神に挑む(あるいは試す)主人公の台詞に、いちいちハッとさせられる。させられるのに、次のセンテンスでは「くだらない」と主人公本人にバッサリいかれて、完全に翻弄された感じ。
それでもやはり神父、修道士、院長との問答はシビれました。
自分の中にあった「宗教」というものへの疑問に、一つの考え方・答えを示してくれた作品だと思います。
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初の作家。開くと一面に著者の写真びっくりし、中々小説の世界に入っていけなかった。喉の奥が気持ち悪い感じと戦い、頭も使って疲れた。もう一冊他の作品も読んでみよう。
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歳のせいだろうか。初めて一気に読めてしまった。これまで何度もはじまりの数ページで投げ出してきたのに。