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神戸連続殺傷事件の被害者の父親が書いた手記。淳君がいなくなって、1週間、家族は心配して探し回る。そこへ警察から連絡が入る。両親は急いで警察へ行った。「淳は見つかったんですか?」と聞く両親に警察は応える。「ここから上がね」と手刀で首を切るまねをして見せた。その瞬間、母親は「いやぁ〜!」と叫び声を上げて、耳をふさいでしゃがみこんだ・・・・
その時、中学生だった淳君のお兄さんは「人はこんなにも簡単に死んでしまうんだ」という思いにとらわれて、すべてを空しく感じ、高校を中退してしまう。
しかし、加害者である少年Aは、医療少年院で職業訓練をされ、既に出所して、正社員として働いているという。
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淳くんの両親の愛情の深さ…かわいくてかわいくてしょうがない淳くん…どこにでもある家庭…そして背負わされたモノ…どうか淳くんのご両親がそして…お兄ちゃんがしあわせになる権利を行使できますように
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神戸連続児童殺傷事件の被害者の父親による手記です。
行方不明になった淳君を必死で捜索する家族。殺人事件という最悪の展開になってしまい、失意の両親に、家までおいかけてコメントをせまるマスコミ。最低です。
それにしても、自分の子供の事件なのに、加害者が未成年の場合、こんなに蚊帳の外におかれてしまうなんて・・・。やりきれません。
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1997年5月に起きた「神戸連続児童殺傷事件」酒鬼薔薇事件です。もう、言葉になりません。殆ど毎日殺人について報道がされていますが、その異常性がどれほどのものか今になって理解しました。人殺しの報道や事実が日常になってしまっている現代って一体なんだ。遺憾に堪えません。
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2007.8/12
報道について考えさせられる。遺族をさらに傷つけるような取材ならしなくていいのではないか。また、未成年の犯人の名前や顔は伏せられるのに、被害者のプライバシーはあまり考えられない点についても。
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酒鬼薔薇事件で殺されてしまった 土師淳君 の事です。
『少年A』として対で読んでみました。
事件の数日前の『女児殴打事件』から、淳君の遺体発見までは泣かされます。
両親の思いの深さ、犯人への怒り。
コレがきっかけで著者の土師氏は『あすの会』を立ち上げます。
法律に立ち向かう著者。
土師のおかげで、その後どれだけの人が助かっているか…
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あの少年A「サカキバラセイト」の被害者となった淳君の父親が書いた手記。
衝撃的すぎるこの事件だったが、その被害者となった土師淳君の家族がどのような状況に置かれ、どのような気持ちでこの時を過ごしていたかが克明に記されていますな。
マスコミのあり得ない取材態勢、被害者に対する信じられない悪戯。。。
数々の酷い事、そして少年法に対する理不尽さ。
この本に書かれている言葉、一つ一つに心打たれました。
感想と一言ではくくれない感情を抱かされた本でしたわ。
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秋葉原の無差別殺傷事件において、ある作家が、この事件は日本の社会のどこどこに問題があるために起きた、と言っていた。その考えはどこか違うのではないかと常に思っていたので、自分が小学生の頃の忌まわしき事件の被害者の親が書いた本書を読んでみた。
本としての価値は低い。この本はあまりにも感情的過ぎる。問題の指摘もどこか甘い。
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自分が普段なにげなくテレビで見ているニュースの背景にはこんなこともあるのか、と気付かされました。
特に「お父さん、淳くんが泣いています~」の手紙には衝撃を受けました。
世間は鬼ばかりですね。身の回りのこと以外なんかどうでもいいと思っている私も鬼ですが。
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この事件は本当に衝撃的でした。
被害者の頭部が中学校の正門前に置かれ、後に捕まった犯人は中学生。
うそでしょ?と言いたくなるような事件でした。
しかもこの犯人は、淳君だけでなく他にも女児1人を殺害し、女
児3人に重軽傷を負わせています。
この本、始めは淳君の小さい頃からの成長が綴られています。
「おじいちゃんのとこ、いってくるわ」と家を出るまでの事が・・・・。
その日淳君は家に戻らず、家族や周辺住民による捜索が始まります。
この何日も探し回るところは、読んでて胸が押しつぶされそうな感じがしました。
文章は割と淡々としたものですが、相当にやりきれない思いをされているのだろう事が想像できるだけに、余計読んでて辛かったです。
淳君が発見されてからのマスコミのひどさには驚きました。
この国ではどうして被害者の立場がこんなに弱いのでしょうか。
著者も書かれていますが、こんなに残虐な事件を起こした犯人を少年法で守る必要はあるのでしょうか?
なんでもかんでも少年法ではなく、罪の重さによって対応は変えていくべきではないのでしょうかと思いました。
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加害者側の手記を読んだので被害者側からも、ということで読みました。
まず驚いたのは被害者の人権がこんなにも蔑ろにされていたということ。
かけがえのないお子さんをあんな形で亡くされた上に周囲の心無い仕打ち。。。
被害者保護という観念がきちんと考えられるようになった一つの契機であったことも初めて知りました。
読む前は「自分の子供が加害者になってしまうのだって耐え難い苦しみだろう」
と思っていましたがやはり、愛する子供を失った悲しみは計り知れない。。。
お父さんの冷静で淡々とした文章に、亡き淳くんへの愛情が溢れていて切なかったです。
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「酒鬼薔薇聖斗」事件を調べていて借りました。
そして、加害者側の両親の手記も読みました。
犯人が逮捕されてからの違和感が当時からあったのですが、この本を読んでスッキリしました。
マスコミが被害者の立場を置き去りにしたまま、加害者の両親に責任を押し付けた「少年の心の闇」という、同情的な報道。
そして、少年法の壁。
その壁が少しずつ崩れるきっかけになった一冊です。
被害者の痛みを知らずに、更正はない。
私はそう思う。
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21年前の少年Aの起こした神戸の事件。
その被害者の淳くんのお父さんか当時書かれた手記。
子供を無惨な形で殺された上、その相手は知り合いだった。
そんな衝撃的な状況の中、心ない取材にもあったという。
この事件は元少年Aが数年前に出した手記で、注目を浴びていた。
ご両親にとってはまだまだ辛い日々が続いているのだと思うと、胸が痛む。
2018.3.28
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著者とご家族の心情がありありと綴られており、察するに余りあります。当事者でない者が感想を述べるのもおこがましく感じられます。もっと早く手にするべきでした。著が異議を唱える少年法とマスコミの取材。個人的に同感します。昨今TVで事件報道を見ていて被害者の家族等に「今のお気持ちは?」と聞いているが、その返答を視聴者が知りたいと思っているのか?と不愉快な思いになっていた。辛く悲しいに決まっているのに。デリカシーのなさは閉口します。著者が言うようにある程度の線引きと被害者擁護は改めて必要不可欠と感じる。少年法に於いては戦後間もなく、親を亡くし食うに困った子供達が作物泥棒や空巣等の犯行が続発しての法と聞いたことがある。究極の状況に置かれての犯行と現在の状況では意図すら異なる。まして「未成年ならムショいかないから」と嘯くような現代では早急に法改正が必要と常々感じていた。このようなことを言っている少年はすでに30年以上前から存在していることを鑑みればあまりにも対応遅い。淳君に『翼をください』を捧げ哀悼の意を表します。私もだいすきな歌であなたを想うと涙が滲みます。みんなの心の中に永遠に生きてください。