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紙の本
すべての人間の根底に孤独がうずくまっている
2000/12/25 06:36
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投稿者:子房 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリとしては、出来が悪い。主人公はいきなり事件へと引き込まれ、状況説明もろくにされず、何が謎なのかよく分からず、事件に興味も抱けないまま、話は進んでいく。それゆえ、結末の解決篇を読んでも感興は湧かないし、腑に落ちた気分もしない。
この小説は、二十世紀初期の精神病院の様子を語ることが本筋だそうで、作者自身の体験したという治療法や患者や医師が描きこまれている。そうした点では価値ある作品なのかもしれない。
だが、小奇麗な病院、軽度の患者、普通の看護士と医師。どぎつく酷薄な描写もなければ、狂人が幸福そうな様子もない。甚だ、平凡な精神病院。つまらない。もっと暗部を書いてくれればよかったのに。
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