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面白い。
会社潰す経験なんて出来れば御免だからこそ、疑似体験しておきたい。
良質な反面教師的ケーススタディ。「自分ならどうするか?」を考えながら読むとなお有益。
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山一破たんと同じころに潰れた
ターゲット型広告を売り物にした会社
金融機関の横並びの貸しはがし(BIS規制が影響)
の厳しさ。
「父親の家も担保に」と執拗な攻勢
途中まで順風満帆に見えたのに
最後は給料遅配、役員は報酬ゼロで
家賃未納、食費にも苦しむ始末
転がり落ちるように倒産してしまう
ビジネスアイデアは良かったのに
資金繰り、恐るべし
でも増資や借金しないと、成長のための資金は得られないのが
ベンチャーの宿命。
日経ビジネス編集部訪問のくだりがある
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★分量の多い本だが一気に読めた。前半はアイデアが溢れ出る感じで爽快、会社倒産の話なので不謹慎ではあるが面白かった。失敗の原因は不確実なものに投資しすぎた、借り入れしすぎた、自前でやるには事業が大きすぎた、先行者利益を得ようと焦りすぎた、といったところか。著者は時代背景による銀行の方針の変化に踊らされたように感じていたが、思ったほど業績が伸びなかったのが痛かったのでは。というよりネット広告市場で一番のシェアを取ったのだからある意味成功したのに、市場予測が高すぎたのである。結局はコンティンジェンシープランがなかった、ということではないか。楽観的な予想に頼って次善策を用意しないとよほど運が良くないと失敗する。
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無料インターネット接続サービスHotcafeの考案者にしてハイパーネットの元社長板倉雄一郎氏の創業から倒産、自己破産までの壮絶な舞台裏。自分の失敗に意味を見いだそうとする氏の苦悩が読みとれる。
私自身も当時Hotcafeユーザーで、当時のインターネット黎明期の時代性を肌感覚として知っているので、この回顧録にどんどん惹きこまれていく。
この回顧録は、「もし自分が板倉さんの立場だったら、この失敗を予見して、回避することができたのだろうか?」という視点で読み進めると非常に勉強になる。
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池井戸潤の小説で、銀行の立場からの貸し渋りやらそういうやりとり、銀行の立場上の苦境はだいぶ読むが、こういったベンチャー起業の社長が最終的には自分のせいだ!と言ってはいるが私は読んでて銀行の厳しい取立てに際してどうも人間身を感じないというか。。。
なんとも、言えない一冊でした。
特にノンフィクションというリアルな社長の言葉だけに胸に迫るものもありました。
にしてもこの人の発明や発見、どんどん湧いてくる発送やビルゲイツと渡り合うやりとりなどは、日本のベンチャービジネスの中にいる大物とはこういう人のことを言うんだろうな。。。
と。あまりの頭の作りの違いに驚かされます!!!
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少し前に流行った、ハードワークスの日本版。ただしこちらの方が古く、少なくともこの本の中ではハッピーエンドではない。前評判なしで読み始めたので、著者がどのような人物かも知らなかったが、いまや当たり前のデータベースマーケティングに90年代に着手し、独自の人脈を切り開きながら事業として展開したスゴイ人だった。ベンチャーブームと貸し渋りという外的な変化は個人で制御できるものではないが、不確実を踏まえたリスクヘッジの大事を学ばせてもらった良書。ちなみに著者はその後、企業家として復活しているとのこと。
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ハイパーネット板倉社長の壮絶な起業物語。
このような生々しい失敗事例は中々表に出てこないので、貴重な1例としてとても興味深かった。
ストーリーの中で、孫正義氏やビル・ゲイツ氏、若き日の夏野剛氏まで出てきて、「こことここが繋がっていたんだ!」という驚きもありながら、あっという間に読み切ってしまった。
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どの選択肢が正解なのか、時間が過ぎなければ分からない。自分ならどう決断を下すのかを考えながら読んだが、それだけでもものすごいプレッシャーを感じる。本書を読んで、社長として会社を切り盛りしていくのには、何かを生み出すという閃きの才能だけでなく、経営者として会社を運営していく力量が必要なのだと改めて感じた。板倉氏は終始お金の心配をしていた。しかし、大金を手にするにつれ、私生活が派手になっていく様子を見て悲しくなってしまった。
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良書。
読んでいて緊張感がある上に学びも多い。
新しいアイデアが事業になり、それを成功させるための様々なプロモーションや提携、マーケティング活動が生々しく描かれている一方で、金融改革といった外部環境の前には太刀打ちできなかったこと、内部である自社組織を蔑ろにしてしまった失敗談の描写のコントラストが心に刺さる。
時代の波に踊らされたと言えばそれまでだが、その波に乗って踊れる人間はごく僅か。波から落ちない人間ではなく、落ちたとしても這い上がれるだけの力を持っている人間こそ挑戦すべきだと考えさせられた。
起業家と経営者は求められる能力が異なるというのは、言われてみればそうだが、気づけていない視点であった。
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目的: 会社経営において重要なことを学ぶ
結果: ベンチャー経営のおもしろさとそれに伴う大変さ、そして経営が傾き出してからの周りの変化と、資金繰りの難しさ等の話が包み隠さず書かれており、内容全体を通して学びがあった。
ベンチャーを設立してから、倒産するまでに、どう言うことが起こるのか、必要なことは何かを理解できるので、ベンチャーを起業しようとする人には必読の書かと。
★気付き・学び
1.中小企業における全従業員との密なコミュニケーションの重要性
著者が考える失敗の要因の1つに、米国での事業展開に注力しすぎ、社内の人間とのコミュニケーションが疎かになり、無理難題を与えた時に従業員一人一人が、著者である社長の意図を理解できなくなり、理想通りに動いてくれなくなったことがあるとのこと。
中小規模での会社経営においては、やはりこれが大切であると再認識した。
2.資金繰りの重要性
事業を拡大しようと思えば増資や借入をせざるを得ない。
ベンチャーにおいて、この資金繰りがいかに経営の中で大きなウェイトを占めるのかを理解することができた。
現場ではPL/BSだけでなく、キャッシュフローがかなり重要だと再認識した。
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1990年代にハイパーネットというネット広告を軸にした会社を興した起業家・板倉雄一郎氏の自伝的著書。板倉氏が20歳の頃から始まり、ハイパーネットの栄華〜倒産までが事細かに記されている。97年12月の自己破産からわずか10ヶ月後に出版されたということもあり、当時の状況から板倉氏の心情まで臨場感豊かに語られており、物語としてシンプルに惹き込まれた。残酷で生々しい倒産の物語をここまで細かく本にした理由を、板倉氏は「失敗のケーススタディ」として活かされるためとしている。その目的通り、四半世紀がたった現在でも学べる部分は多い本だった。
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私も使っていたHot Cafeの社長板倉さんの本
生生しいベンチャー企業社長としての苦しみ、裏切り、高揚感、はたまたビルゲイツとの出会い等々、一冊の本の中にジェットコースターのような凝縮された時間が詰まっている。
なんでも手作り、手探りだったインターネット黎明期の雰囲気を感じるにはとても良い本
一回読んでいきましょう
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とても面白かった。
まず、文章がうまい。小説を読んでるかのように読み進められる。
あとバブルの残り香(経験してないけど)みたいなのがして、なんだかタイムスリップしたかのうな感覚になった。
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起業を目指すなら必ず目を通すべき書と感じた。
特に会社がどういった経緯で倒産していくのかが、生々しくリアルに記されており、こうした経験談から得られる学びは、成功談よりも遥かに有意義なものだと感じた。
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以前から気になっていて、手に汗握るストーリーですね。ネットバブル時代のスタートアップの名著とも呼ぶべきかと。
マイクロソフトの成毛さん、古川さん、アスキーの西さん、docomoの夏野さんなど今でこそ著名な方々の若かりし頃が名前付きででているのですごい時代だったんだろうなと改めて思います。まさか夏野さんが副社長をしていたことも知らなかったです。
「終われもの」とあわせて読むと、あらためて社長業は、「人」と「お金」に右往される職業であり、慎重にならないとなと考えさせられます。