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子供が通っている公文の先生にお借りした本。先生が好きな本と言うのでとても興味が沸いて読んでみることに。
子供にあてた…という体なのか。だとすればかなり難しいと思う。私にとっても難しい…けれど、言いたいことはわかるし、なんと言えばいいか、緩急の差が激しいというか。
引用された物語は恥ずかしながらどれも初めて読んだが、とても面白かった!
作者の主張を汲み取るのに頭をかなり使ってうーんと考え込む時もあれば、物語を読む時にはとても引き込まれて、まるで遊園地のような本、とでも言うべきか。
あるいは、世界各国の料理と一流パティシエのスイーツが次々と出てくるコース料理を食べているかのような。
とにかく今まで読んだことのないような新しさと面白さが混ざり合った非常に魅力的な本だった。
途中の自閉症の子とお母さんの話は、他人事と思えないくらい胸に来た。
その年齢にあった画一的な教育を、ではなく、一人一人に合った教育を。健常であることをベースとしないことによって、障害があっても学ぶ事が出来る。その子のちょうどにあったやり方、勉強。
決まった時間に読書をする、教育の中に読書をはめ込む、如何にしても読書を習慣化するのか、ではなく読書は主体性を持って自分が自分一人で行っていくもの。
教育とは人と人が存在して初めて成り立つ、人と人との間にある緊張感や、信頼関係が大切である。ということ。
読書を行う際、読書ノートに書くこと。読むことと書くことを同時に行うことによって読む力も書く力も伸びていく。読後感で感想を書くから広がっていかない。要約しながら読む。古典を読む。歴史を知る。
これは今現在読んでる小池陽慈さんの無敵の現代文〜と通じるものがあり、非常に大事なことなのだと感じた。
私も今興味がある本を読み終えたら公文の推薦図書を読んでみようと思う。名前だけ知ってはいるものの読んだことのない本ばかり。
子供の頃新しい教科書をもらった時いつもワクワクしながら読んだ。
国語のテキストはいつも文を読むのが楽しみだった。引用元のタイトルと作者を見るのもとても好きだった。
なんだかふと、そんなことを思い出しました。