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逆説の日本史 4 中世鳴動編 みんなのレビュー

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みんなのレビュー36件

みんなの評価3.9

評価内訳

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  • 星 4 (14件)
  • 星 3 (11件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
36 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

穢れ思想

2001/11/16 02:29

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本人の根底に流れる思想として穢れを置き、それに考察を加えている一冊。差別の根本や、武士の誕生を穢れから説明しようとする。穢れの考え自体は、今の日本人でも多かれ少なかれ持っているので、理屈の展開はわかりやすい。日本史外としても興味深い一冊。

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電子書籍

怨霊と言霊 に加えて「穢れ」

2024/02/25 17:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

平安時代も半ばになって武士の台頭について記述した巻である。今までの巻に頻出した怨霊と言霊に加えて、「穢れ」の思想が大きく影響している という解釈である。日本の土着宗教である神社神道には古来より「穢れ」とそれに対する「祓い」があったのだが、この時代になってそれが表に出てきた という解釈である。古代の天皇は自ら刀を振るったと思うが、確かにこの時代あたりから、飾り 象徴となり始めたのかな。

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紙の本

寄生虫藤原氏とケガレ思想

2019/12/22 17:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る

□古今和歌集と六歌仙

不幸な死に方をした六歌仙
政治的敗者は怨霊になる確率か高い
だから鎮魂しなければならない

遍照
在原業平
文屋康秀
喜撰
小野小町
大伴黒主

その政争は、文徳天皇の後継者争いである

藤原氏母の惟人親王と紀氏母の惟喬親王
藤原良房は文徳天皇に圧力をかけ惟人新王を皇太子に指名させ、六歌仙は政治的敗者となった

□藤原摂関政治

鎌倉幕府が成立した最大の理由は、藤原摂関政治がどうしようもない政治体制だったからだ

国である以上、万一の事態に備え軍備を整え、平時の抑止力とする
言霊教国であった平安時代の日本は、平和と歌で詠めば侵略などありえないことであった

藤原良房は天皇の外祖父の立場を利用し、文徳天皇の急逝により摂関政治を確立した

清和天皇から「天下の政を摂行せよ」として良房が摂政となり
宇多天皇から「太政大臣に関り白し」として基経が関白となり
道長・頼通の時代の一家立三后により全盛期となった

源氏物語

11世紀初頭に世界史的にも異例の長編小説ができたのか
藤原氏による源氏一族への鎮魂の(ものがたり)である

当時の藤原氏のライバル

菅原道真
 藤原氏の讒言により太宰府に流され憤死
 怨霊化し天神の称号と大神殿を建立した

源高明
 外祖父を巡り追放される
 源氏の活躍する物語を作ることで、怨霊化した
 源氏が気分を良くし、祟りが消える

武士の起源

・地主が自分の財産生命を守るための自衛
・国府の役人が地主取締り、治安維持のために支援

平将門の乱

将門の行動は「力のある者」「実権を握っている者」が政治を行うべきだということを天下に示し、革命児であった

日本は天壌無窮の進勅により、アマテラスの直系の子孫(天皇家)だけが治めることができる
藤原氏が寄生虫主義を取るのは、この進勅があったためである

力ある者が天下を取ることを正当化する理論は、それまでの日本には無かった

□院政と崇徳上皇

後三条天皇の頃から院政が起こり、藤原摂関政治が終わった

院政の特徴
・一種の血縁カリスマによる権力構造であること
・国家統治機構の変更であるが律令の整備が行われてないこと

院(上皇)にあるのは「天皇の父という権威」だけであり、実権者(天皇)を差し置いて権力を振るうこと

白河法皇は、鳥羽天皇の妻と密通でできた子を鳥羽の実子を差し置いて天皇(崇徳)にした
白河法皇が死ぬと、鳥羽上皇は実子の近衛を天皇とした

崇徳はその家系までも天皇位継承から排除された
崇徳上皇はこの怨みから起こしたクーデターが保元の乱である

□武士が発展した宗教上の理由

日本人の心の中に「軍隊・兵士・武装」を忌み嫌う宗教的信念があり、それは今でも脈々と残っている

日本人の心の中には軍隊に対する一種の差別感情がある
それはケガレと呼ばれる

ケガレ(死穢)を嫌うあまり、それに触れる職業には差別的になる
死人に触れる武士も不浄な者として差別・政治的に区別された

□平氏政権

平清盛と平氏政権は日本60余国のうち30ヶ国を手中に収めながら、清盛死後4年で滅亡した

平家は清盛の父忠盛が受領として貯えた豊富な財力で鳥羽上皇に三十三間堂などを寄進し、その見返りとして武士として初めて殿上人に列せられた

白河法皇(鳥羽の祖父)は天皇親衛隊として「北面の武士」を置いた
平氏は正盛・忠盛と白河法皇の厚い信頼を得ていた

平家の覇権は保元の乱・平治の乱という二大抗争の勝者になったことで確立した
武士の権力が平家に一元化したことで武士の天下が実現する土台ができたのである

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電子書籍

良いところも悪いところもある。

2015/08/25 15:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る

六歌仙は怨霊である?源氏物語は怨霊信仰の賜物?といった新説の他、怨霊や言霊信仰同様に、無意識下で日本人の行動を縛る穢れ信仰について語った一冊。
また、「武士はなぜ生まれたか」という日本史の大きな疑問も、日本の土地制度から光を当ててわかりやすく紹介している。学校で習ってはいたことではあるのだが、こういうずばりと本質をついた明瞭な説明には初めて出会った。作者の姿勢や考え方が嫌いでもここだけは参考になるはずである。
ただ、保元・平治の乱を語った章では、「崇徳上皇は白河法皇の隠し子」などの従来の史観から出ておらず、残念であった。通説に対し「本当にそうなのか?」と問いかける姿勢が作者の持ち味だと思っていたので、余計にその思いがある。

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2005/06/15 15:48

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2007/06/29 10:48

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2010/06/25 21:38

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