紙の本
恋に落ちた泥棒
2002/04/07 14:52
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投稿者:佐々木 葵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ローレンス・ブロックといえば、マット・スカダーシリーズが有名です。わたしはそちらのシリーズも大好きですが、そちらの暗い雰囲気に疲れた時など、この「泥棒バーニイシリーズ」がオススメです。
この主人公のバーニイ・ローデンバーは、ニューヨークで古本屋を営みながら、泥棒を副業としている(どちらがメインでどちらがサブかは、多いに疑問がありますが)独身男性。毎回、なにか副業中にややこしいことに関わることに才能がある。今回は、ある書類を盗んでくれといわれるのだが、結局は失敗してしまう。依頼人にそのことを告げようとするのだが、依頼人は消えてしまっている。
また、バーニイの古本屋に美しい女性が現われ、ハンフリー・ボガードの本を買っていく。それをきっかけにバーニイは恋に落ち、二人で毎日ボガードの出演映画を2・3本立てで見に行くことになる。彼女は第2次世界大戦後に建国された、アナトリアという国が出身だ、とバーニイに告げ、一度だけバーニイを自分の部屋に誘い、その次の日には消えてしまう。
この、アナトリアという建国されたが世界から認知されなかった国をめぐる人々の物語。なのですが、このシリーズにかかると、重苦しい雰囲気はちっともなく。
持ち味はあくまでもバーニイと他の登場人物が繰り広げる、馬鹿馬鹿しくも笑ってしまう、洒落た会話の数々。今回はまた、ハンフリー・ボガードの出演映画に関する知識も得られます(役に立つかどうかは別)。ボガードといえば「君の瞳に乾杯」が有名ですが、これによるとかなりB級チックな映画にもでていたようです。
洒落て、粋なニューヨークの雰囲気を感じたければ、また、防犯の知識を得たければ、ご一読下さい。
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感想はブログにて。
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アナトルリア王国(アナトリア?)にまつわる盗難・殺人事件。今回のバーニィはロマンチックな恋愛モード。ブロックの書くものは会話が実に巧みだ。学びたい。(巧みすぎてたまに意味がわからないことがある)
なぜか頻繁に出会ってしまうおしゃべりタクシー運転手(そう重要でもない人物)がすごくおかしかった。あと、最初のタクシーに乗車する場面から、せっかくの彼女からの誘いを断る場面までの展開方法は面白い。犯人に関してはインパクトが弱くて、事件解決編(歴史以外の部分)は物足りなかった感じがある。
ウッドチャックの言葉遊びが面白かった。ウッドチャック・チャック・ウッドなんとかかんとか。
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泥棒バーニイ第七作。
原題"The Burglar Who Thought He Was Bogart"。
キーワードは映画というかハンフリー・ボガート。
相変わらず流れるように話が進む。
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ローレンス・ブロックといえば、マット・スカダーシリーズが有名です。わたしはそちらのシリーズも大好きですが、そちらの暗〜い雰囲気に疲れた時など、この「泥棒バーニイシリーズ」がオススメです。
この主人公のバーニイ・ローデンバーは、ニューヨークで古本屋を営みながら、泥棒を副業としている(どちらがメインでどちらがサブかは、多いに疑問がありますが)独身男性。毎回、なにか副業中にややこしいことに関わることに才能がある。今回は、ある書類を盗んでくれといわれるのだが、結局は失敗してしまう。依頼人にそのことを告げようとするのだが、依頼人は消えてしまっている。
また、バーニイの古本屋に美しい女性が現われ、ハンフリー・ボガードの本を買っていく。それをきっかけにバーニイは恋に落ち、二人で毎日ボガードの出演映画を2・3本立てで見に行くことになる。彼女は第2次世界大戦後に建国された、アナトリアという国が出身だ、とバーニイに告げるが、一度だけバーニイを自分の部屋に誘い、その次の日には消えてしまう。
この、アナトリアという建国されたが世界から認知されなかった国をめぐる人々の物語。なのですが、このシリーズにかかると、重苦しい雰囲気はちっともなく。持ち味はあくまでもバーニイと他の登場人物が繰り広げる、馬鹿馬鹿しくも笑ってしまう、洒落た会話の数々。今回はまた、ハンフリー・ボガードの出演映画に関する知識も得られます(役に立つかどうかは別)。ボガードといえば「君の瞳に乾杯」が有名ですが、これによるとかなりB級チックな映画にもでていたようです。
洒落て、粋なニューヨークの雰囲気を感じたければ、また、防犯の知識を得たければ、ご一読下さい。
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初期作ほどの面白さを感じない。導入部がまどろっこしいのは、自分の趣味が変わってきたせいなのか…
購入:聖智文庫
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泥棒バーニィの7作目。
今回は国際的なお話。
に、ハンフリー・ボガードの映画がからんだお話。
謎の美女が登場し、バーニィが恋に落ち、スパイが登場するという
映画ばりの展開だったが、
残念ながらハンフリー・ボガードの映画は見たことがないので、
面白さが半減したことは否めない。
日本の根付けが欧米で美術品として人気がある、
という話は聞いたことがあるが、
結構重要なアイテムとして登場していたのと、
キャロリンが本屋の店番をしながら、
事件の手がかりをつかんでいくのが印象的だった。
それにしても、警官レイの事件というか、
事件とバーニィのつながりというか、
金の匂いを嗅ぎつけてくる力は素晴らしい。
従業猫のラッフルズが元気で良かった。