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買った本。会津の道まで読んだ。会津方面へ旅行へ行くために勉強した。会津の各地が歴史に絡めて描かれていて面白い。陸奥が平安歌人の憧れの地であったとか、最澄のライバルであった徳一の話とか、イコン画家のひとの話であるとか、会津藩についてとか。
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白河・会津のみち
小説はしっくり来ない司馬遼太郎だが、「街道をゆく」シリーズには、考えるヒントが散りばめられていて、なかなか。
・東北、とくに福島県のいびつな発展の原因は、少なくとも戊辰戦争にまで遡らなければならないこと(明治政府はなぜ郡山という都市を新たに建設したのか)。
・格差社会では、水準以上の文化やモラルが維持できないこと(大内宿の保存、会津藩の体制と教育水準)。
実際にものを見て、考える。こういう姿勢をこころがければ、旅行の質が格段に上がりそう。
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「奥州白河・会津のみち」と「赤坂散歩」を司馬さんの語りで時空散歩させていただいた。
今回、ロシア正教の教会絵を書かれた山下りんさん、空海、最澄と壮絶な論争をした徳一さんと出合った。
また、動乱の時代に生きた松平容保、高橋是清のこと。
終戦後、東寺に入り浸り、日本の宗教にまこと造詣の深い司馬さんならではの挿話を聞きながらの時空散歩は最高でした。
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古代における白河は都の歌人憧れの地であった。近代では戊辰戦争。東北の一角は「なにから書きはじめていいかわからない」と著者が嘆くほど歴史が濃い。赤坂は東京の赤坂。今はただの窪地になっている「溜池」を中心に歴史の重層を味わう。